C10-13

オバジ勉強会時にも感じたことだが、私自身は、老化というものを、それほど拒んでいないようである。各人の年齢や経験や背景相応以上や必要以上に老けることをよしとするわけでもないが、若い方がよいことである、という価値観も、それほどハバを効かせていない。誰もがアンチエイジングを望んでいると決め付けることのないよう気をつけようとも感じる。

できることなら、それなりに、ちょうどよく、老化現象の数々を味わい愉しむくらいの、すこやかさと気概を保つ、「アンチエイジング文化」ならぬ、「すこやか増強文化」を拡大したい。すこやかさと気概を保つそのコツは、年をとることや老化現象を嫌がることなく恐れることなく、たのしみにワクワクと待つ心もちにあるかもしれない。