氷頭(ひず)(ひづ)

羽二重くるみとおやきの詰め合わせを友人に発送する。自分用にもバラ購入。同じお店で「笹子すし」という名の、鱒の塩漬けを正方形の酢飯の塊の上にのせて笹の葉で包んだものを購入する。別のお店で「へしこのおにぎり」を買うつもりでいたのだが、そのお店に行ってみると、へしこのおにぎりは定番メニューから姿を消して、具なしのおにぎりのみの販売になっていた。口も体もすっかり「へしこ(鯖のぬかづけ)」気分になっていたのだが、あきらめて具なしおにぎりを購入。おにぎりと、笹子すしと、食後に羽二重くるみ、でお昼ご飯。
「でももう少し、しっかりと何か食べたい」という夫のリクエストにより、橋立漁港へ。私はイワシのフライとメギスの塩焼き、夫はメギスの塩焼きとカマスの塩焼きと氷頭(ひず=鮭の頭)酢漬けとご飯と味噌汁。氷頭酢漬けは、鮭の頭の皮と軟骨とゼラチン質のような部分を薄く切って酢につけてあるものなのだが、食べている間は、ナマコだろうか少し違うなあ何だろう、と不思議に思っていた。食後に食堂のおばちゃんに、あれは何かとたずねてみたら「ひず(ひづ)、よ」と教えてくれた。私は「氷頭(ひず)(ひづ)」という言葉を初めて聞き、初めて食べた。けれども、先にお店を出て待つ夫と私の元同僚とに、「さっきの、あれ、鮭の頭で、氷頭っていうんだって」と報告すると、二人とも「ああ、はい、はい。氷頭ね」と、納得する。「君たち、なんで氷頭の存在を知ってるの?」と訊いても、二人とも「なんでだろう。なんとなく聞いたことがある」と言うばかり。
その後、南蜂蜜研究所の直売店に行き、クローバー蜂蜜五合入りと、蜂蜜用卓上ボトル(片手で注いできれいに蜂蜜を切ることができる)を購入。
それから、美川温泉にて入浴。珈琲色のお湯に入ると、体の温まり方も素晴らしいが、肌がぬるぬるしっとりとして、自分で自分をなでまわしたくなる。だから、湯船の中でじっくり自分の体をマッサージする。体が喜ぶ。