宿主入浴中

首里城を訪れた後、一路、一日目の宿に向かう。夕方4時前に到着しそうで、ちょうどいい時間になったね、と話しながら運転する。ナビさんが案内し終えてくれたところの建物に、たしかにその民宿の名前は書いてあるのだが、なんだかとっても「営業していなさそうな」佇まい。夫が裏口に回り声をかけるも反応がなく、でもやっぱりここだよね、と、携帯電話で電話をかけてみることにする。

「こんにちは。今夜お世話になります、どうやらです。たぶん宿の前の駐車場に着いてると思うんですが、どこから入ったらいいかわからなくて・・・」
「ああ、はいはい。すみませんね。今、お風呂に入ってるところなんで、ちょっと待っててくださいね。すぐお風呂からあがって迎えに出ますから。」
「まあ、それはすみません。ゆっくりでだいじょうぶです。」

そして湯上りのおじちゃんが迎えに出てきてくれた。民宿だけど、構造はアパート。アパート経営のつもりで建築してる途中に、予定変更で民宿営業に切り替えた、という物件だ。なので、お客さんごとの各部屋はアパートの各一室で、各自の玄関から自室に入る。室内は3LDKの広さ。造りがアパートなので、当然各部屋にトイレと、別にお風呂と、自炊のできないキッチン(水とお湯は使えるけど火は使えない)に冷蔵庫がなぜか二台。ベランダ側に6畳和室と8畳板の間に敷物が敷いてある部屋があり、玄関側にもうひとつ6畳の和室がある。各部屋にエアコン(5時間100円)もテレビもある。電話はない。内線電話もない。ベランダには全自動洗濯機と物干しロープが備え付けてある。

食事は、宿の食堂を利用するか、近くで外食するか。夕食はおじちゃん手作りの定食をいただいた。朝食は、道の駅で買っておいたサーターアンダーキー。

一泊夕食付き、大人一人4600円也。