アバター

先々週だったか、夫が一人で見に行った映画。映像が立体的に見えるメガネをかけて見る映画で、お話自体は、とってもアメリカンなものだったらしい。夫は「ああいう動きのある映画だと、立体で見ると面白いなあ」と満足そう。
ただ、夫が「アバター」というとき、見に行く前も、見て帰ってからも、ずっと、「あばたもえくぼ」の「あばた」と同じ音階の最後を長音にしただけの発音で「あばたー」「あばたー」と言っていたので、私もすっかりその音で、この名前を記憶していたのだけれど、たまたまテレビで流れていたこの映画の広告を見ていたら、映画タイトル「アバター」の音階が、「テレビ」「手首」「コスメ」「酸素」などと同じ音階の音で発音されていた。


「ちょっと、どうやらくん。今の映画の広告、あばたー、じゃなくて、アバター、って言ってたよ」
「うん。あばたー」
「だから、あばたー、じゃなくて、アバター、だったんだってば」
「ん? アバター。そうそう。アバター、ずっとそう言ってるじゃん」
「ちがうよ。どうやらくん、ずっと、あばたー、って言ってたよ」
「そうか? なんでやろうなあ。熊本弁っぽく言ってたんかな」


夫は、適当な受け答えのレベルが、どんどん向上している。