顎と酸味

毎日ご飯がおいしい。最近夕食を終えると「ああ、今日もいいご飯だった」と言うことが増えた。自分のその日の身体が求めるものをそのとき自宅にある材料を使って食べたいように作って食べる。この自由は極上の至福だなあと思う。
先週生協で買ったぶどうパン(オーブントースターで焼けばよいだけの生タイプ)の賞味期限が今日までだったので今夜の主食はぶどうパン。
今日の生協配達で届いたブロッコリーフローレットをスチームウォーマーに入れて電子レンジで加熱しておく。
インゲンマメも同じように電子レンジで加熱して下ごしらえする。
フライパンにオリーブオイルを入れて冷凍ベーコンを炒める。塩コショウで味付け。そこに先ほどのブロッコリーフローレットとインゲンマメを加えてさらに炒める。
冷蔵庫に2個残っている卵を溶く。粉末昆布出汁を卵に入れて撹拌する。それをフライパンに入れて具材全体にからめる。大きめのお皿に盛り付ける。
今日の生協配達で届いた「あいこプチトマト」を洗ってお気に入りの小さな器に盛る。
オーブントースターで焼き色をつけてあたたかくしたぶどうパンを二個ずつ各自のお皿に置く。ベーコンその他を炒めたものとプチトマトは食卓の中央に。
夫はぶどうパンをふたつに割り間にスライスチーズをのせベーコン等を炒めたものを挟む。そこにさらにマヨネーズをかけてサンドイッチにして食べる。
私は炒めものは炒めもので、パンはパンで食べる。炒めものの塩味がちょっとしょっぱいと感じたけれど、プチトマトを同時に口に含むとちょうどよくなった。これならプチトマトを半分に切って炒めの最後にざくっと混ぜてもおいしかったかもしれない。
この「あいこプチトマト」はトマトの薄皮が口の中に残りにくいというすぐれもので、最近はこればかり買っている。夫はプチトマトに対する評価があまり高くなく、薄皮が残らないのはいいと思うもののトマトの酸味が刺激として強く感じるらしく一個食べただけ。残りは今夜と明日で私がひとりで食べつくす。私の観察によれば、夫のようにプチトマトなどの酸味の刺激を強く感じるのは顎のエラが張っていない顔の骨格の人で若干顎関節症傾向のある人。米酢などの酢のすっぱさよりもトマトやスモモなど野菜や果物のすっぱさを強く感じる。柑橘のすっぱさは不思議と平気でリンゴのすっぱさには弱い。
ごちそうさまでしたと手を合わせて「ああ、おいしかった、今日もいいご飯だった」と満ち足りた気持ち。