蕪の酢の物

私の好物は豆類蒟蒻蓮根などいろいろあるが蕪もそのひとつ。今日は蕪の酢の物を作った。
年末に広島帰省すると義母に蕪の酢の物を作ってもらう。今回は帰省せず自宅にいるので(夫は帰省した)自分で蕪の酢の物を作った。
蕪の酢の物の作り方は義母が作ってくれるときに何回かそばで見て口頭で伝授してもらったレシピ。義母は包丁で蕪を薄切りにするが私はスライサーを使う。
蕪をいちょう切りというのだろうか、三角形ぽい薄切りにしたらボウルに入れて塩でもみしばらく放置して水を出す。
「おかあさん、このときの塩の量はどのくらいですか」
「適当ようねえ」
水が出たら蕪を手で絞り酢漬け用の容器に入れる。義母は大きな海苔の空き瓶を使うかボウルに入れてラップをかける。私は自宅で自分で作るときには焼き物の器を使い蓋はラップをかける。このあと砂糖と酢を入れる。
「おかあさん、このときの酢はどれくらい?」
「ほうじゃねえ、蕪全部がひたひたーっと浸かるくらいかねえ」
「砂糖は? 砂糖はどれくらい入れてんですか?」
「これくらいかなあ、思うくらいに適当にじゃねえ」
と言いながら母の使う砂糖を見ていると、これが私にはなかなか勇気が要るように思える量なのだが、義母の蕪の酢の物がおいしいのはここで砂糖を思い切った量入れるからなんだわきっと、と弟子は素直に師匠を真似る。
今回は蕪ひとつ(小かぶなら大きさにもよるがふたつかみっつくらい使う、今回はソフトボールよりは大きくハンドボールよりは小さい白蕪ひとつを用いた)につき、塩大さじ半分、プレーンヨーグルトについてくる砂糖(一袋8g)を5袋、酢は300ccCCほど使っただろうか。砂糖4袋開封して入れた時点で一瞬躊躇するが、いやいやここは度胸よ、ともう一袋も開けて入れる。
食べるときに広島レモンの皮を小さく切ったものをのせると蕪の白地に黄色が映える。
作ってすぐに食べた時には味がツンツンしていたが、数時間冷蔵庫で寝かせてなじませたらまろやかな味になった。数日かけてちびちび食べるのがたのしみ。