インシテミル

インシテミル7日間のデス・ゲーム』。夫が借りてきて一人で見たブルーレイ。
今回レンタル屋さんに行くときにもしも大河ドラマ平清盛のブルーレイがあったらどれでもいいのでひとつ借りてきてほしいとお願いした。
どれでもいいとはいっても一応できればこのタイトルのこの回が入っているのがあればそれがいいです、なかったらどれでもいいです、お願いします、と放送回とタイトルを第一希望から順にいくつかリストアップしたメモを手渡しておいたのだが、レンタル屋さんには平清盛はDVDはあってもブルーレイはなかったのだそうだ。
平清盛のDVDは私は自分で購入したものを持っているのだが、そしてそれを買うときには自宅のテレビだけでなく自分のパソコンでも見ることを前提として購入したかったので私のPCはブルーレイ再生に対応していないパソコンであることを鑑み、そしてブルーレイよりもDVDのほうが数千円安いことを考慮して総額六万円ほどのDVDを買った。
そしてその平清盛DVDは既に何度も見ており、この年末年始休暇には、最終回から一話ずつ遡って全エピソードを見通し昨日見終えた。たいそう楽しかった。
その合間に先日アメリカの犯罪予防ドラマ『パーソン・オブ・インタレスト』のブルーレイ半額セールでシーズン1のコンプリートボックスを購入し我が家のブルーレイプレーヤーで再生したのだが、その画像の美しさに恐れ入るほどに打ちのめされた。ブルーレイってこんなにきれいだったのか。夫によれば以前夫が借りてきてひとりで見た『127時間』はブルーレイだったけどそういえばきれいだったかなどうかなあ、ということだが、パーソン・オブ・インタレストに関してはこれまで繰り返し繰り返し見たケーブルテレビAXN放送の画面との比較においては圧倒的に美しいと感じる。フィンチくんやリースくん(パーソン・オブ・インタレストの登場人物たち)のスーツの仕立てのよさにうっとり、その縫製といいボタンといいコーディネートの色合いも含めて、ケーブルテレビで見た時には特に何も思わなかった部分がいちいち美しい。スーツだけでなく壁、柱、天井、などの装飾や、ブラインドの隙間までありとあらゆるところが存在の美を湛えており、リースくんが浮浪者のときの姿のその無精髭のひげの一本一本や垢で薄汚れた皮膚すらもなんてきれいなんでしょう、と感じる。
というわけで、パーソン・オブ・インタレストでこれだけこういったものが美しいということは、平清盛の几帳や烏帽子、簾の飾り物、柱天井廊下、衣装の布、木々や草葉、そういったものたちがDVDよりもずっと美しく見えるのではないか、それはぜひとも見てみたい、と思ったのであったが、レンタル屋さんにブルーレイがないということならば仕方がない。DVDは持っているけれどもうひとつブルーレイを買おうかどうしようかお金を貯めながらしばらく迷おうと思う。
平清盛完全版ブルーレイを買おうと思うと七万円近いお買い物となるわけであるが、ただ画像がブルーレイで見たいだけの欲望のためならば総集編ブルーレイでもいいのか。いやしかし、私は平清盛総集編を見て総集編はそういうものであるし仕方ないことだとわかってはいてもその音楽のあてかたがやっつけ仕事風に感じられて密かにうわーんいやーんと思ったことを思い出すと、約6500円で買えるとはいえ総集編ブルーレイを選ぶのはいかがなものか。そういえば八重の桜の総集編を見た時には音楽の切り貼り具合はちっとも気にならなかったなあ。平清盛の音楽に関しては全音楽のCDを買い車内ではいつもそれを聞いているほどに思い入れのようなものがあるために総集編視聴時に私なりに何か思うところがあったのかもしれない。
えーと、もともとのこの記事のタイトルのインシテミルであるが、夫によれば「カイジみたいな映画かなと思って借りてきたけれど、カイジほどお金がかかってなくてもうひとつだった」とのこと。主演は『カイジ』と同じ藤原竜也さんだったがやはり『カイジ』とは別物だったらしい。別の映画であるからには、それはそうであることだろう。インシテミルに関しては夫はその画像がきれいかどうかよくわからなかった、DVDと同時比較すればわかるかもしれないけど単品で見たらよくわからない、でもDVDとブルーレイの両方があるものに関してはできるだけブルーレイを借りてくるようにしようかなと思ってそうした、とのことだった。