スクーンカップとコントロール

月経カップ(スクーンカップ)を使ってみて、たしかにカップに溜めておいてトイレで出して捨てるというのは便利なのは便利なのだが、ナプキンを使用しつつ排血コントロール(月経血コントロール、経血コントロール)しているときと比べて排血回数が少なくなるわけではないのだな、というのが今のところの実感。
排血コントロールというのは、している人は既にしているのだろうが、生理の間はトイレに座ったとき以外は膣を気持ち閉じるかんじにしてあまり外部に出血しないようにしておきトイレで膣を開いて排血を行うというもの。トイレでたくさん排血してトイレ以外では出血量を少なくするコントロールだ。排血コントロールするからといってまったくナプキンなしでふつうの下着で過ごせるかというと私の場合はそういうわけにはいかなくて大量ではないが多少の出血はあるので生理用品の交換は必要。排血コントロールの達人の中にはまったく生理用品なしで過ごせる人もいるだろうと思う。
これが月経カップを用いると、決壊に備えて念の為にハンカチ一枚程度の布等を当ててはおくものの血液体液の布等への付着はごくごく少量かまったくないかで、これなら普段の下着だけでもいいかもと思うが、まだ月経カップ初心者なので慎重に過ごしている。
で、話を最初に戻すと、月経カップで溜めていても、体として「そろそろ経血を外に出したいんですけど」という状態になるとこれまでと同様「おらー、さっさとトイレ行って座らんかーい」という感覚が体の中でドンドンと太鼓の音のように鳴り響きトイレに行って月経カップを取り出すまで落ち着かない。トイレで座り月経カップを取り出す前にまずは排尿を済ませましょうと思っても、体が「いいや、この状況では尿よりもこっちのほうが先やろ」と言い張り、どんなに尿意があっても排尿に至ることができず、あきらめて月経カップを取り出してカップの中の血液と膣内の血液を出しきるとようやく排尿ができる。
しかし体が「排血のタイミングやで。はよトイレ行って排血せんかい」と言うよりも早くにトイレに行って座ったときには月経カップを入れたままでも排尿ができる。そのときにはゆっくりと排尿してから月経カップを取り出して中身を捨てカップを洗い再度挿入すればよい。
というわけで、月経カップを使用しても結局体は体として排血したいときには私をトイレに誘う(連行に近い感覚だが)し、いくら月経カップは最長12時間入れたままにしていい製品であっても私としてはトイレに入るたびにカップと膣に溜まったものは出して空にしたいから、排血コントロールの補助具として月経カップを使うかんじだが、従来の生理用品よりは格段に自由で快適かも。