スクーンカップ

若い頃からもともと、より快適な生理用品を追い求めるのは好きなほうではあったが、このたび見つけて買ってみた月経カップのスクーンカップがすばらしい。

とりあえずものは試しに一個だけ買ってみましょう、と思い、スクーンカップのサイズ2というのを購入。色はなんとなく黄色が気持ちがよい気がしたので黄色で。サイズは1と2とあり、1よりも2が少し大きい。容量としては1が23mlで2が30ml。大雑把な分類では、1は「経血量が少ない人、出産経験のない人」で2は「経血量が多い人、出産経験のある人」となっている。この分類に従うなら私はサイズ1が適しているということになるが、月経カップに関するいろんな人のいろんな語りをweb上で読んだり見たり聞いたりしたもろもろと自分の年齡とそれに伴う筋力等を鑑みた結果サイズ2を選ぶことにした。


実際に注文した商品はこれ。


到着したばかりの商品を友達との旅行で泊まる宿に持って行き「見て見てこれ」と自慢する。「こんなものが世の中にあるなんて知らなかった」「雑誌かなにかで見たことはあったけど実物を見るのは初めて」という反応を得て満足する。「こんなに大きなものが本当に入るのか」という問いには「これで大きければ一回り小さいサイズ1というのもあるよ。私は出産経験はないけど新生児が生まれるのに通ってくるくらいの場所だからまあこれくらいの大きさはどうってことないでしょと思ってサイズ2にした」と説明する。
旅行から帰宅してスクーンカップをぬるま湯と石鹸で洗ったあと熱湯に半分くらい浸かる状態で耐熱の蓋付き容器に入れ電子レンジで5分加熱しスチーム消毒を行う。冷まして乾燥したあと商品に添付されてきたオーガニックコットン巾着袋に入れて保管。

実際使ってみると、最初は入れるのにも出すのにも若干の「んあ?」というような痛みに似た違和感があるが「でもまあ新生児が通るところだし」と心落ち着けて取り組むとすんなり着脱できるようになり、カップは膣内で盃型にポンとうまく開き経血を受け止めてくれる。ある程度時間が経過したらカップを取り出し経血を捨てる。そのときもタンポンのように引っ張りだす感覚ではなく生み出すように圧をかけながら取り出すと取り出しやすい。

初めの何回かと入浴時には素手で着脱し自分の指先でいろんな感覚を確認したが、その後は薄手の使い捨て手袋を使うようになった。カップ自体は洗ってゆすいで月に一度熱湯消毒またはスチーム消毒をして繰り返し何度も使うので生理用品ゴミが出ないのが快適。ただし市販のナプキンや自作の使い捨てボロ布ナプキンやタンポンのゴミは出ないが使い捨て手袋を使うので使い捨て手袋のゴミは出る。しかし容積にしてみたらそれはとってもコンパクト。ちなみに使い捨てではなく洗って何度も使う布ナプキンであればゴミが出ない快適はあるが(布ナプキンの快適は装着時の快適が大きいのが何よりなのだが)洗って干して乾かすのが他の通常の洗濯物に比べると手間がかかりそこはあまり快適ではない。布ナプキンの装着の快適がありながらも洗って干して乾かす手間のない使い捨てボロ布ナプキンは「これはいい布」と思って気が向けば洗って干して乾かしてまた使えばよく気が向かなければそのまま捨てればいいのが気がラク

スクーンカップは実際に使ってみて「これはいい」と感じたのでスペアというか洗い替えというかとにかく二個体制にしましょう、と決めて二個目を注文する。スクーンカップの色は何色かあるのだが、最初に買った黄色の次に惹かれる色が赤だったから今度は赤色にした。


実際に注文したのはこれ。


2個めを注文したあとも、サイズ2だけでなくサイズ1も試してみたいような気がするなあ、両方持ってて状態に応じて使い分けできるとさらに便利で快適なのではないかなあ、でもサイズ2で済むならサイズ2が2個あればそれで十分だよなあ、ううむ、しかしサイズ1も気になるなあ、どうしよう買おうかなあ迷うなあ、迷うなあ、迷おう、と思いながら過ごす。

届いた二個目を早速開封する。一回目に届いたものは透明なプラケースに入っていたが、今回のは「エコパック」にしてみたのでプラケースではなくジッパー付きビニール袋に入っていた。赤色は赤色なのだが私がなんとなく想像していたマジェンタのような赤色ではなく朱色に近いあまり透明感のない赤色だった。

取り出してすぐに「あれ?」と思う。大きい。いや、サイズ2を注文しているから大きくていいのだけど一回目に届いたものより大きい、よ、ね?
ちょうど洗浄し終えたところの1個目の黄色を持ってきて並べて見る。うん、明らかに今回届いたものは大きい、というよりも、最初に届いた黄色いほうがもしかすると「小さい」のか?

ええと、ええと、わたくしはスクーンカップの黄色のサイズ2を購入したと思っていたのですが間違ってサイズ1を購入しておりましたでしょうか、と思い、自分の購入履歴を確認しに行く。するとやはりちゃんと「どうやらみそさんは黄色のサイズ2を注文しましたね、もうお届け済みですよ」の表示が出る。だよね、だよね。納品書にも「サイズ2」と書いてあったし、プラケースの表示も「サイズ2」だったよ。

引き出しからメジャーを取り出してきてスクーンカップのサイズを計測する。説明によればサイズ1は「直径40mm カップの長さ40mm つまみまで全体の長さ70mm」で、サイズ2「は直径45mm カップの長さ50mm つまみまで全体の長さ70mm」ということで、私の手元のスクーンカップは黄色の直径が4cm、赤の直径が4.5cm。うわー、やっぱり最初に届いたスクーンカップはサイズ1だったんだー、外箱にも納品書にもサイズ2って書いてあったけどサイズ1だったんだー。ということは私はサイズ1を使いながら「うん、やっぱりサイズ2でぴったりじゃん、ちょうどよかったね、出産経験がないからとか小者ぶったこと言うてんとこの年齢まで大きくなった自覚をもってちゃんと大きい方を選んで正解だったじゃん、ふっふっふ、でもまあやっぱりサイズ1も気になるよねえ、サイズ1も買おうかなあどうしようかなあ」とひとりでほくそ笑みつつ悩んでいたのに、実はその買おうかどうしようか悩み迷っているサイズ1を既に使っていただなんて。

そういうわけで私の手元にはスクーンカップのサイズ1(黄色、サンライズ)とサイズ2(赤色、ウェルネス)の両方が揃った。赤色のサイズ2を使ってみたところサイズ2はサイズ1よりも大きいため着脱時の「んあ?」な違和感はサイズ1よりもやや大きいものの、知らなかったとはいえ先にサイズ1で練習を繰り返していたおかげもあり手慣れたかんじと心持ちで問題なく使うことができた。サイズ2も快適。

本来ならばメーカーで製品を梱包する段階でのサイズ間違いはあってはならないことであるし、それを販売発送する段階でも顧客が注文したものとは異なるサイズの商品を売ったり送ったりするようなミスはせず注文通りの商品を販売発送するのが「あるべき姿」ではあるが、常にmmの世界に暮らしているわけでなければスケールなしの目視で45mmと40mmの差に気づくのは難しいのかもしれない。

今回の私のケースに関しては、どこかの段階で誰かが何かを間違ってくれたおかげで結果的にこうして「やっぱりサイズ1のほうも試したいなあ試したいなあ試したいよなあ」とかなり強く思っていた私の願望が思いがけずしかも事前に知らないうちに叶えられることになったのでこれはもう天の差配であったということにしようと思う。


詳細情報が必要な場合は下記参考にどうぞ。

スクーンカップ日本語

http://www.sckoon.com/nunonapukin-menstrual-cup-j.html


スクーンカップ英語

http://www.sckooncup.com/


スクーンカップダイアリ(日本語)

http://sckooncup-gekkeikappu.blogspot.jp/