桐島、部活やめるってよ

夫とふたりで見たDVD。見終えた時に夫が「もしかして、桐島くんという人は出てこないん?」と言う。
「そうよ」
「おれ、ずっと、あの映画部の子が桐島くんだと思ってた」
「いや、あの子は部活やめてないじゃん、ずっと部活熱心だったよ」
「それはそうなんだけど。ポスターなんかでも一番大きく写ってるから」
「うーん、それは、なんだろう、役者さんとしての格というかなんかそんなのの兼ね合いなんかなー。それに桐島くんは映画部をやめるという話じゃなくてバレー部かなんかそっちのほうっていう話だったよ」
「そうなんだけど、おれはずっと映画部のひとが桐島くんだと思って見てるから、屋上にみんなが『桐島!!』『桐島!!』ってさがしに来た時にも映画部の撮影でそこにいるのになんでみんな他の人をさがしてるみたいにしてるんかなーと思って」
「それは、彼は桐島くんじゃないからだよ」
「おかしいなあ」
映画を見ている途中のどこかで、もしかすると桐島というひとはこの映画部の男子とは別のひとのことなのかも、と、ちょっと素直に思うといろいろと映画の視聴としては便利で円滑なのではないかな。