ゴーヤスープに生姜梅酢

以前書いた「ゴーヤと豚肉と春雨と梅干しのスープ」を久しぶりに作った。一夏に何度かは作るので約一年ぶり。
義実家では夏になると義母がゴーヤカーテンをしつらえる。居間の南側の日除けとしても頼もしいがゴーヤの実が今年も大豊作。義母は毎朝ゴーヤとバナナと牛乳をミキサーで撹拌してジュースを作り義父と一杯ずつ飲む。
今回の帰省で義実家を出発するときにゴーヤを2本収穫してもらい保冷バッグに入れて持ち帰ってきた。
昨日はゴーヤ1/4本と冷凍バナナをやや解凍したものと牛乳とりんごジュースと梅シロップでジュースを作った。夫が「今朝広島で飲んだのとちょっと味がちがうけどゴーヤとバナナと牛乳以外に何か入ってる?」と訊くから「りんごジュース。梅シロップも少し入ってるけどそれはあまり味に影響していない気がする」と応える。夫は「広島で飲んだやつよりもこっちのほうが爽やかでおいしい。牛乳だけじゃなくてりんごジュースも入れたほうが爽やかになるんやな。これはかあさんにりんごジュースも入れろいうてメールして」と言う。義母の携帯宛にショートメッセージを送る。「ゴーヤとバナナと牛乳とりんごジュースでゴーヤジュース作りました。おいしい。りんごジュースも入れてみてとかあさんに伝えてくれと頼まれたのでメールします」義母からは「わかった。つくってみます」と返信がくる。
そして残り3/4を使って夕食にゴーヤチャンプルを作った。こちらも体にほうっと染みこむおいしさで夏の体が満足する。
今日は残りもう一本のゴーヤのうち約3/4使いスープを作る。作り方は毎回上記の過去日記を開いてはレシピを確認する。今回は千代のだし1パックを水出ししておいたものと昆布出汁粉末スティック半分くらいとマルシマだしの素を1/4包くらいでだしとする。煮立てたところに塩コショウで下味をつけた豚肉と種と実をほぐした梅干しを入れる。梅干しもこの夏の義母作。レシピをよく見ると種は一緒に煮立てるが実はあとで上に飾ることになっており、追加でもう一個梅干しの種を鍋に入れ実を飾り用に残した。
豚肉と梅干しを5分ほど中火で煮たらゴーヤと春雨を加え胡椒で味を整えひと煮立ちさせて出来上がり。ゴーヤは薄く切り塩をまぶしたあと水洗いして水気を切ったもの。春雨は水につけておき水を切ったもの。
器に盛り付け飾り用の梅の実をのせる。夫が「なんかまえはもっと梅の酸味の主張が強かった気がするんだけど」と言う。そうねえ、そういえばこれまではうちで私がむかし漬けた梅干しを使っていて、しかも料理用には小梅のしょっぱいやつ(しょっぱすぎて梅干しとして食べるのはつらいため料理用調味具材となった)を加えて使ってたからその小梅の主張が強かったんかな、それで梅の風味がちがうんかもしれん。お義母さんの梅干しの瓶の底に少しある梅酢を足してみようか、いや、待って、それよりも、ただの梅酢よりも、なんとなく、こっちのほうが合うような気がする、と冷蔵庫から新生姜の梅酢漬けを取り出す。その梅酢部分をスプーンですくい器の汁に加える。夫が「どう? おいしい? 生姜の味が染み出てるけど生姜の味が加わってもいけそう?」と訊く。少しだけ生姜梅酢を加えた汁を味見する。おおっ、これは、この生姜梅酢を加えたほうが完成度が高い。「私は好き。これを入れたほうが好き」と応える。夫も少しだけ加えて味見し「おお、これは」とさらに生姜梅酢を足す。
新生姜の梅酢漬けはいつもあるとは限らないが初夏に漬けて夏の間くらいはあるようにしておけばゴーヤのスープを作るときには必ず調味料として入れてまたこの味を再現できるかも。