きのこまつり

湯治旅行の中日で立ち寄ったキノコ祭り。
小谷(おたり)村の日帰り温泉施設の屋内と屋外で開催されていた。

屋内では、地元の方たちが育てた(採取した?)巨大な立派なキノコたちが展示されている。

屋外では、ハッピを着用したおじいさんやおばあさん、おじさんやおばさんたちが、地元名産品の販売をしている。

前日泊まった宿のテレビのケーブルテレビチャンネル(地元情報のみ延々と放映する)を見て、キノコ祭りが開催されることは知っていたが、開催場所がどこなのかは、地元民でない私達にはよくわからないままだった。なんとなく道路を運転していたら、キノコ祭りの旗が見えて、駐車場に入っていったら、そのキノコ祭り会場だった。

駐車場はそれほど広くはなく、ほぼ満車で、別の駐車場に移動しようかと考えながらバックしていたら、ハッピを着たおじいさんが、「はい!オーライ!オーライ!そのままここにバックで入れて停めてください。」と、本来は駐車スペースではないであろうところに誘導してくださった。

オーライオーライのおじいさんも、その他のハッピの人たちも、「いらっしゃいませ〜」と、なんだかとっても張り切っている。

まずは館内で大きなキノコを見物して感心して、外に出て、長野名産おやきを買う。中身は、あんこ、野沢菜、切干大根、かぼちゃ、辛みそ茄子、の5種類だが、そのうち、あんこと切干大根と辛みそ茄子の三個を買って、夫と半分こずつ食べることにする。買いたいおやきをザルにのせて、会計のおばあちゃんに計算してもらう。

テントの端っこでは、無料でキノコ汁がふるまわれていて、私達もお椀に一杯ずついただく。七味唐辛子とネギの小口切りはセルフで。風が冷たくてやや寒いし、座って食べたかったので、車の中に持って入って、ふうふうしながら食べる。

車の中で食べてる間も、ハッピを着た人が、なんとなく目が合うと、ニコニコと会釈してくださる。

そうか。私達が福井ナンバーだから、か?地元の小さな催し物に、県外からわざわざ来たかと思って、それで張り切って歓迎してくださっているのか?

おやきは皮がもちもちとしていて、キノコ汁のキノコはどれもきゅんきゅんしていて香りが濃くて、とてもおいしい。

食べたら身体が温まったね、使い捨ての器と割り箸とおやきの包みを捨ててこよう。大鍋の側のゴミ箱に「ご馳走様でした」と手を合わせて捨てる。

テントの下のテーブルでは、地元のキノコやキノコ加工食品が売られている。パック詰めにされたキノコご飯(おこわかなあ?)もおいしそう。

マコモダケも売られているけど、これはどうするものなんだろう?(借用写真1枚目参照。中華風に炒めたり煮たりするらしい。)

あ。サルナシだ(借用写真2枚目参照)。袋に20個くらい入れて売ってあり、試食用も置いてあったので、一個試食させてもらう。ハッピを着たおじいさんが「キウイだと思って食べたらいい。」と教えてくださる。見た目は、緑色の小さな、うーん・・・ピーマンとプチトマトを足して二で割ったかんじ、かなあ。ぱくり。ほんとだ。味はキウイ。そう思ってみると、その見た目も、皮に毛の生えてない小さなキウイだ。山で遊んでて、サルナシを見つけて食べたら愉しいだろうなあ。

通りすがりで立ち寄った「キノコ祭り」だったが、地元のハッピの人たちが張り切って歓迎してくださり、私達にとってこの日唯一活動的イベントでもあり、なんだかすごーく愉しかった記憶となった。よかった、よかった。