ゲランの塩
キュウリの塩もみ。
キュウリを薄切りにして、塩をまぶして、軽くもむ。
あればチリメンジャコなども、いっしょに混ぜてみる。
これまでは、適当な粗塩で作っていた。もちろんおいしい。大好物だ。
マヨネーズとお醤油を、少しずつかけて食べると、小学生時代の夏休みを思い出して、とてもおいしい。
ところで。ゲランの塩。美味しいらしいと聞いていた。
「ヘヴン?」という漫画の中で、シェフが憧れの高級塩として、話題に出した、いう以外には、何も知らなかったけれど。
たまたま旅先の土産物屋で、ゲランの塩を見つけたので、おお、これがゲランの塩か、と買ってみた。
漫画の中で、フレンチのシェフが憧れる、その塩はどんな美味しさなのかと、いろんな食材にかけてみては、わくわくと味見した。
んん・・・。おいしいが、たしかに旨味は濃く感じるが、塩味が柔らかすぎはしないか?
いろいろと試してみる。
パスタ。うーん、弱いなあ。
ゆで卵。うーん。赤穂の塩の方が、卵の旨味が引き立つなあ。
ジャガイモ。アルペンザルツの方が好きだなあ。
何に試しても、なんというか、塩味が弱い。味の輪郭が、ぱっきりとしないかんじ。
だが、キュウリの塩もみをするときに、このゲランの塩を使ってみたところ・・・。
いつものように軽くもむ。二人の器に取り分けて、手に付いたキュウリの破片を食べてみる。
うまい!!!
なんと、おいしい。今まで食べたキュウリの塩もみの中で、一番美味しいではないか!
食事の時に夫が聞く。「このキュウリには、マヨネーズと醤油をかけるの?」
「ふふふふふ。もちろんそれでもいいけどね、今日の塩もみは、ゲランの塩にしてみましたー。このまま食べたほうが美味しいと私は思っているのだけど、食べてみて足りなければ、何かかけてもいいとおもう。」
夫もそのまま食べてみる。
「おお。これは。ゲランの塩が、初めて塩として、その真価を発揮したなあ。キュウリの塩もみだと、旨味と塩味のバランスが絶妙。味の輪郭も明確だし。ゲランの使い道に、キュウリの塩もみは、思いつかなかったなあ。」
と、ゲランの塩味だけで完食。
またゲランの塩で、キュウリの塩もみを作りましょう。
それに秋にもなったので、栗ご飯も作りましょう。新米と剥き栗で、ほくほく美味しく炊けますように。栗ご飯の塩は、「能登の塩」にしようかな。
油揚げのお味噌汁も作りましょう。
ごちそう。ごちそう。たのしみ。