無人の神社

ほんとうに、ずっと一緒に、老齢化したかったけれど、今年の夏にこの世を修了した友人にあてて、昨年の大晦日に送ったメール。

「少し前に、無人の神社に行って、出会えたこと、電話でもメールでも生でもいっぱい喋って、笑って、ずっとうれしかった事、今までも、今も、今からも、この世のいろんなことを私に上手に通訳してくれること、面白い発見をたくさん教えてくれること、一緒に、おいしいね、と言いながら、食べたり飲んだりできること、などなど、かみさまを感謝攻めにしてみました。そんなに喜んでいるのなら、これからも、より一層、そうなるようにしなくちゃね、と、かみさまの気合が入ってしまうように。無人の神社は暗闇で、雪も全部まっさらで、降りしきる雪の中、一人きりで手を合わせました。誰もいなくて清浄な神社を独り占めだったと話したら、どうやらくん(夫)が、全部あげる、と言いました。明日は、有人の神社に行って、これからもよくしてくださることを感謝する予定です。痛みで疲れると家族にあたってしまって、そうやってあたる自分に疲れて、さらに弱るようなのだと、どうやらくんに話したら、この極道(私のこと。夫は、私がしょっちゅう夫にあたっているのに反省のかけらもないと感じているらしい。)の爪の垢を煎じて飲ませたい、と言いました。なのでこのメールは爪の垢入りです。」