ソーダバーのその後

のじるしさんがくださった「ソーダバー」のフェイクスイーツを、携帯電話につけて飾りにしていた。ふと目に留めては、ふふ、愛らしい、と思いながら喜んでいた。それが、年末帰省の直前、実家へのお土産類を用意している最中に、突然、そのソーダバーが、ぽろり、と外れた。ソーダバー自体は、ソーダバーの形のまま無事なのだけれど、ソーダ部分の頭のてっぺんに付いていた金属のフックのようなもの(ここを携帯ストラップにくっつけていた)がソーダから外れてしまったのだ。

うーん。これは、あまりに早いが、「ソーダバーさま」移動の時期なのだろうか。

そう考えて、実家にて、姪っ子に「これ要る?」と聞いてみる。

「うわ!かわいい!みそちゃん。これ何?」
フェイクスイーツ、偽物のお菓子、っていう意味の作り物。」
「これはなんのお菓子なん?きのこの山?」
「ちがうぞー。ソーダバーだ。」
「あ。ほんまじゃ。アイスのソーダバーじゃ。かわいい!みそちゃんが作ったん?」
「ううん。私は作らん。作るのが上手な人が作ったのをくれちゃったんよ。」

その後、姪っ子は、年末年始のあいだずっと、この小さな親指サイズのソーダバーを持ち歩き、ポケットに入れたり出したりしながら、「わたしのおまもり。」とつぶやいては、日に何度も愛でていた。

そういうわけで、ソーダバー、私の手元から、姪っ子の手元へ、里子移動いたしました。きっとこれまで以上に、可愛がられることでしょう。あんなに何度も手にとって見たり、人に見せたりしてたら、手垢だらけにした挙句に、どこかでポロリと落として生き別れるのではないだろうか、と思ったりもするけれど、それもまた、それはそれで、そういうご縁、ということで。