いきさつ

今回ミニノートPCを購入することになった経緯(いきさつ)。

6年前か、それよりももう少し前からずっと、PC「らびさん」(NECのノートパソコンLavie)にお世話になってきた。社会人編入した大学でのレポートも論文も全てこの「らびさん」で書いた。携帯でのeメールを使わない(そのサービスそのものを外している)私にとって、メール手段はPCのみだ。「みそ記」も「みそ文」もひたすら「らびさん」で書いてきた。

ところが、しばらく前から、「らびさん」の調子がよくない。かりかりっ、がりがりっ、ひゅるひゅるっ、というような音がしたり、ぶうううううん、と唸るばかりで何も仕事ができなくなったり、突然画面が真っ暗になって動かなくなったり。これはもう、いつ、どのようになられてもおかしくないのかもしれないなあ、と感じて、保存したいものはフリーメールアドレスにメールや添付ファイルにして転送した。そして「らびさん」がもしも本格的に壊れたら、修理するか買い換えるか検討することにした。

検討は検討で行うとして、メール手段がPCのみの我が家にとって、必要な連絡の最中に、いきなりPCが「ぱつんっ!」と、どうにもこうにも動かなくなってしまっったら、きっと、「ひょ、ひょえ〜」と動揺するだろうと予想した。そんなときのために、念のため、つなぎの役割をしてくれるような、二台目PCを買っておきましょう、そうすれば、「らびさん」で何かメール連絡している最中に「ぱつんっ!」と「らびさん」が消えてしまって、どうにも動かなくなったとしても、「へへへへへん。大丈夫だもんね。二台目PCでちゃんと連絡できるもんねー。」と、落ち着いて対処できるんじゃないかな、と。

あとは、これまでは、旅先や帰省先で、ネタに遭遇してしまったり、思いついたりしたときに、それを書き留めておくために、ひたすら、ファンケル手帳に書き込んでいた。しかし、書く量が多いと手が痛くなるし、手帳の全ページがネタ下書きで埋まってしまい、本来手帳に書き込みたいことが書き込めなくなってしまう。さらに言うなら、ファンケル手帳に手書きで書き込んだ内容に関して、「あ、ここは、こういう言い回しに変えたい。」だとか、「この部分は、ここじゃなくて、先のほうに入れたいなあ。」などと思ったときの編集をすればするほど、読みづらくなる。それをあとからPC画面で打ち込もうにも、もはや自分が何をどう書いたのだか、わけがわからなくなってしまうのだ。キーボードで文章を書く(打つ)ことは、私にとってはとても便利なことだ。携帯では文章は書かない。そういうわけで、これまでファンケル手帳に手書きするしかなかったような状況でも、キーボードを取り出して、ごそごそと書けるといいな、と。そのためには、あんまり大きくないPCがいいのかな。

これらの「いきさつ」と「事情」と「願望」を考慮して、今回選んだのが、ミニノートPCだ。ようこそ我が家においでくださいました。これからよろしくお願いします。

ところが、ミニノートPCをお迎えしてからというもの、「らびさん」の調子がすこぶるよい。ぶううん、とも、かりかり、とも、ひゅるるる、とも、いわない。いきなりシャットダウンもしないし、真っ暗にもならないし、動かなくなったりもしない。

なんだろうなあ。これまでは、「らびさん」一人で過労状態であることを持ち主に訴えなくては、といった気持ちだったのだろうか。それが、お手伝いしてくれる人(ミニノート)が来てくれて、安心して、訴えなくてもよくなったのかな。それならそれで、よいですが。「らびさん」も「ミニノートさん」も、二人ともよろしくね。