休日のバナナパイ

もともと果物は好きな方で、バナナも好きな果物だ。メロンなどのウリ科の果物は、食べると口や喉が痒くなることが多いため、食べないことが多かったけれど、それ以外の果物はどれも好物だと思っていた。それがここ数年、ふとしたときに、バナナや桃、リンゴやミカンやブドウまで、食べると口の粘膜や喉が痒いようなイガイガするような不快感に見舞われるようになった。中でもバナナの痒くなり具合は、メロンに次ぐものとなったため、食べたいけれど食べない時期が長かった。
しかし、一昨日の夜、ふいに、どうしてもどうしてもバナナが食べたくなり、加熱したら痒くならずに食べられるかもしれない、と思いつき、ホットケーキミックスで作った生地に輪切りにしたバナナを入れて、パウンドケーキっぽく焼いてみた。食べてみたら、大丈夫だった。ということは、加熱すれば痒くならないなら、パイとして焼いてもいいんじゃないかな、と思いつく。
というわけで、バナナパイに挑戦。バナナパイとはいっても、私の好みに合わせて、りんごジャムと、ふやかしたレーズンも入れることにした。


冷凍パイシートを室温で十五分解凍。今回は二枚使用。
解凍の済んだパイシートのうち一枚を、うにうに、と広げる。
広げていないほうのパイシートに、りんごジャム、スライスしたバナナ、ふやかしたレーズン(お湯に五分くらい浸して水切りしたもの)をのせる。
広げた方のパイシートを蓋するようにのせて、四辺の縁を、うにょうにょ、と、くっつけて閉じる。
予熱あり、200℃、十五分、の設定(パイシート解凍済の時点でこの設定をしておくと、予熱が完了した頃に、ちょうどよくパイ包み作業が仕上がるかんじ)で、予熱完了の合図ののち、オーブン庫内にて焼く。
焼きあがったら、切り取って、ほふほふといただく。
おいしい。


パイで焼いたバナナも、痒くならずに食べることができた。しばらく、週に一回か二回くらい、この方法でバナナを食べようと思う。

追記。おや。あれれ。焼きたてを食べたときには大丈夫だったのに、今、冷めたパイ(製造後約七時間経過したもの)を食べたら、口の中の粘膜がちょっと痛い。次回以降は、パイシート一枚で一回分ずつ食べきる量を作ろう。