素パイ

素うどん、ならぬ、素パイに挑戦。
冷凍パイシートを耐熱皿にのせて室温で、適当に解凍。たぶん五分前後。
予熱あり、二百度、十五分でオーブン加熱。
加熱中の焼ける匂いがたいへんに香ばしくて至福。
焼き上がりは、全体がふんわりこんもりと盛り上がった厚みのあるパイ。
何も具がのっていない焼き立てパイを、まずはパイのみで食する。食感はパイでありながら、味は焼き立てのデニッシュパンなかんじ。
次は、練乳をかけたものを食べてみる。安定したおいしさ。
今度は、リンゴジャムをかけてみる。これはこれでおいしいが、パイと共に食べるには、やはりパイと共に焼いて、少し、リンゴジャムがあたたかくなって煮詰まったかんじがおいしいかな。
バターはどうかな、と、バターをのせてみて味見。おお。バターを塗ったトーストとよく似た味。
今日の私の体では、素パイに練乳の組み合わせが最もおいしく感じるので、残りのパイ全体に練乳をかける。パイは多層の一枚一枚が軽やかで、ナイフとフォークで切り分けるときに、ふわりほわりと羽衣のように舞う。それをフォークでふにゅっと押さえて口に運び、口の中でパイの層が分離して再び舞う羽衣を感じる。
ああ、おいしかった。
今日はもうパイ二枚を食べたので、これ以上食べるのは無理そうだが、次回の構想としては、パイ生地にツナとマヨネーズとパセリ(みじん切りまたは乾燥したもの)をのせて焼いたオープンパイが候補に上がっている。