チキンホットパイ

もうそろそろ、パイはゆるしてください、という泣きが入る人もいるかもしれないけれど、今日もまたもやパイ日記。


冷凍パイシートを室温で十五分程度解凍。
耐熱皿の上でパイシートを拳でぐにぐにと広げる。
生の鶏肉(今回は「国産若鶏切り身もも」を四切れ使用)をパイシートの上に並べて、肉の表側裏側に塩と胡椒をふりかける。
鶏肉を中央一列に並べて、両側をパイシート残り部分で包む。ぐるりと巻くようにしてもよいかもしれないし、蓋をして縁を閉じる形にしてもよいかもしれないが、今回は着物の前側を合わせるような形でチキンの上でパイシートの長辺両端を重ねてから、巻きの両端(短辺部分)を指先でブニブニと閉じてみた。
予熱あり、百八十度、四十分、でオーブン加熱。
焼き上がりは、鶏肉の肉汁がぐつぐつとするジューシーなかんじ。
形は焼いているうちに、着物の前部分が中央辺りではだけて、小舟のような形になり、そこから覗き見る鶏の焼き加減がたのしい。
パイのサクサク感と鶏肉のじゅわっと感があいまってたいへんにおいしい。


生肉を下調理(フライパン等で予め炒めるなど)なしでいきなりオーブンで焼く、というのが、実にわたし向き。
焼け具合は、上記加熱時間で十分かつ適切であり、肉汁がすべてそのままパイに染み込んでいるのがおいしさを増している。
今回は塩コショウのみで作ったが、鶏肉に合うハーブやスパイスを併用すると、よりいっそう香ばしいかも。
また、鶏肉だけでなく、豚肉、牛肉、ミンチ、合い挽き、など、各種ミートパイもこの方法で気軽に作って味見してみたい。