こぶし館でアクアイズ

新潟県の咲花温泉を出発して、一路、福島県会津地方の金山町を目指す。道中は桜が満開で、コブシ(辛夷)の花もちょうどよい咲き具合。辛夷はこの町の花らしく、あちこちたくさん植えてあり、あちこちでたくさん咲いている。
途中、休憩施設に立ち寄り、少し何か食べよう、ということに。
このあたりまで来ると、「じゅうねん」と呼ばれるエゴマ製品が増える。エゴマはシソ科の植物で紫蘇に似ているけれど、なんだかいろいろもっとパワフルなかんじの野菜だ。
そして、この地方は桐製品の名産地らしく、建物の二階では桐の箪笥が展示されている。
店内をぐるりと見たあと、建物の外に出て、夫はシシタケという黒いキノコの炊き込みご飯と山菜汁を食べる。わたしは玉こんにゃく三玉百円を二本。一本目はカラシなしで、二本目はカラシありで。
それから、こぶし館という建物を目指す。このこぶし館で噂の炭酸水が販売されているのだ。お天気もいいし、こぶし館にソフトクリームもあるといいね、食べたいね、と話しながら、こぶし館に到着。入り口のところにソフトクリームの形の置物があって、わーい、ソフトもあるよ、と喜びながら入館。
炭酸水は「心水(しんすい)」という名前だとガイドブックには書かれていたけれど、実際店頭にあるのは「aQaizu(アクアイズ)」という「奥会津」の音にかけた名前。
六本パックを買う前に、まずは一本飲んでみよう、と決めて、レジの横の冷蔵ストッカーの中のペットボトルを一本買う。ストッカーの中にあるのもアクアイズなのだけど、値札の名前は「心水」になっているから、同じものなのだろう。ボトルはペットボトルのものとガラス瓶入りのものとあるけれど、これも中身は同じだろうと思う。
一本買って、館内の椅子に腰掛けて、ぐびぐび、と飲み込む。「あ。おいしい。炭酸のパンチは強くないけど、水の味が、おいしい」とわたしが言うと、夫も一口飲んで「あ、ほんとだ。おいしい。ミネラルウォーターとしての味がおいしい」と言う。
しかし、わたしが普段自分用に買って飲む炭酸水の値段のことを思うと、アクアイズは少々高価なお値段で、六本パック買おうかなどうしようかな、と迷っているうちに、夫が「じゃ、六本パック買うね」と、景気よく購入。
それから、ソフトクリームはどこかな、と館内を見回すと、食堂の中にソフトクリームの写真があるから、食堂のレジに行って、「ソフトクリームを買うのはここでいいですか」と訊ねる。食堂の人は「それが、すみません。ソフトクリームの機械が故障していて、今日はソフトができないんです」と言われ、それは残念、と諦める。
逗留先の大塩温泉までの途中にある「玉梨温泉」というところの共同浴場で入浴したい、と夫が希望するので、では、そこに立ち寄りましょう、ということにして、こぶし館を出発する。
こぶし館のまわりには、辛夷の花がたくさん咲いている。


アクアイズ
品名:ミネラルウォーター
原材料名:水(鉱水)、炭酸
製造者:株式会社ハーベス
    福島県大沼郡金山町大字大塩字上ノ山5293-8
採水地:福島県大沼郡金山町
http://www.aizu-shinsui.com/