ホームベーカリーとオーブンでオリーブパン

旅日記の途中だけれど、今日焼いたオリーブパンの記録。
たいへんおいしくできた。
今後は焼くときのオーブンの温度と時間の設定を微調整して、自分の好みの状態を探る予定。


材料
グリーンオリーブ(種なし)60g 一個を縦半分に切る(切らなくてもいい)(近所のパン屋さんで購入したグリーンオリーブ)(オリーブは、グリーンでなくても、ブラックのほうが好みな場合は、ブラックオリーブでもいいんじゃないかな)
強力粉250g (日清)
オリーブオイル大さじ2 (お気に入りのそらみつのオリーブオイル)
砂糖10g (今回は白糖にしたが、今度は黒糖なども試したい)
塩5g (今回はたぶん「瀬戸内のしお」)
水160ml (水道水)
ドライイースト3g (フランス産ドライイーストであるらしい)


ホームベーカリーに、水、強力粉、オリーブオイル、砂糖、塩、グリーンオリーブを入れて、最後に中央にドライイーストを入れる。
ホームベーカリーの「食パンコース」スタート。
ホームベーカリーの仕事全般に不満がない場合は、このまま焼き上がりまで放置すれば、それで完了なのだろうと思う。
しかし、我が家の(実家からレンタル中)のホームベーカリは、なかなかに旧式のため、何かを混ぜ込むパン、たとえば「ぶどうパン」を作るときの干しぶどうは、最初から入れずに、途中で「入れるなら今だよ」という合図をしたときに入れろ、と偉そうに指示するわりには、その合図で入れたレーズンをなんだか上手に混ぜられず、パンの一部分にレーズンがなぜかぎっしりみっちり偏ったぶどうパンを作り上げてくれた実績がある。
取扱説明書によれば、最初に干しぶどうを入れないでほしい理由が「レーズンがつぶれるから」というものらしいのだが、こんなにレーズンが偏るなら、まだつぶしてくれたほうがマシだよ、レーズンがつぶれてペーストになってても、わたしはそれもきっと好きだよ、と思った。
そういう背景があるので、今回は、オリーブをつぶしてくれてもいいから、ということにして、最初から投入した。途中で鳴る「混ぜ物を入れるなら今だよ」の合図の音は無視。
結果的には、最初から入れたオリーブは、全体に均等に混ぜられており、なおかつ、適度に潰されて、ちょうどよく細かくなっており、かといって細かすぎず、ちゃんとオリーブの食感がたのしいくらいの細かさになった。
我が家のホームベーカリーで「食パンコース」を開始すると、焼き上がりまでの残り作業時間と、そのときに行っているだいたいの作業内容が表示される。
実際に行われる作業は、「前ねり」「ねかし」「後ねり」「一次発酵」「ガス抜き」「二次発酵」「焼き上げ」「仕上げ(少し冷ます作業)」「できあがり」の順。
しかし、我が家のホームベーカリーが「焼き上げ」たこれまでの焼き上がり具合が、どうも、わたしの好みに合っていないため、今回からは、最後の焼きのところだけ、オーブンで焼きたいなあ、と考える。
ホームベーカリーには、「発酵まで」というコースもあるのだけど、これは、「一次発酵」までをしてくれた段階で仕事が終了するため、「ガス抜き」「二次発酵」は自分でお世話しろ、ということになっている。
しかし、わたしは、粉物を自分の手で揉むなどの作業はできれば省略したいという好みを持つ(それでも白玉だんごは好きなので、年に数回は作るが)ため、なんとか、ホームベーカリーに、「ガス抜き」「二次発酵」までやってもらえないだろうか、と、思案する。
取扱説明書を読んだところ、残り1時間20分頃から「焼き上げ」の作業が始まる、と書いてある。
ということは、その「焼き上げ」が始まる直前にホームベーカリーからパン生地を取り出せば、「ガス抜き」「二次発酵」まで完了したものが出来上がっているということだから、それをパウンドケーキの型に入れて、オーブンで焼けばいいのではないかしら。
「食パンコース」をスタートすると、残り作業時間が「4時間10分」と表示される。この4時間10分とは250分。ホームベーカリーから取り出してパウンドケーキの型に流しこんで形を整える作業時間などを考慮して、1時間20分よりも少し早い「残り時間1時間30分」の時点でパン生地をベーカリーから取り出すことにする。1時間30分は90分だから、250-90=160分。キッチンタイマーを80分でセット(最高99分までセットできるが、80分×2回=160分のほうが使いやすいので)することにした。
ホームベーカリーの「食パンコース」スタートと同時に、キッチンタイマー80分をスタート。
あとは、ときどき様子を観察しながら、オリーブのいいにおいがするなあ、くふふ、と思いながら、ひたすら待つ。
キッチンタイマーが80分経過したら、ストップボタンを押して、またすぐに、設定80分のままスタートボタンを押す。
キッチンタイマーが残り10分ですよ、の合図をしてくれたあたりで、オーブンの余熱を開始する。今回は、190度30分に設定してみた。余熱完了まで約10分であった。
キッチンタイマーが残り五分ですよ、の合図をしてくれたら、心づもりを整える。そして、160分が終了したところで、ホームベーカリーのスイッチを切る。内釜を取り出して、パン生地を、でろーん、と、ゴムベラで少し補助しながら、パウンドケーキの型に流し込む。流し込む、とは言っても、パン生地なので、でろーん、と、移す、というかんじ。
パン生地の中から、ホームベーカリーの撹拌の羽を取り除いて、ゴムベラで生地全体が均等に容器に入るように、うにうに、と、触る。
オーブンの余熱ができましたよ、の合図がしたら、生地の入った型をオーブンに入れて、加熱スタート。
十五分前後経過したころから、パンが焼ける香ばしいにおいが漂う。ときどきオーブンの窓をのぞいて、焼き色や焼き加減を確認する。
30分経過したら、オーブンから取り出す。今回は初めてなので、竹串をパン生地の中央に差し込んで、抜いたものに、半生の生地が付着しないかどうかを確認。
ぽんぽん、とたたいて、型から出して冷ます。触っても熱くなく冷たくもない自分の体温と同じくらいかな、という温度まで冷めたら、包丁でスライス。味見。おいしー!
あまりのおいしさにいっきに全量の半分を食べる。オリーブオイルの散りばめられ具合といい、オリーブの実のちぎれ具合といい、絶妙。やはり最初から入れて正解。
今回はオーブン予熱あり190度30分、にしたが、今度は、予熱あり200度20分、あるいは、180度40分、もしかすると190度20分か25分でもいいかもしれない、など、焼き上がり具合と自分の好みとの調整を図ってみる。
外出先から帰宅した夫が、オリーブパンを食べて「これは、うまい」と満足そう。よかったよかった。