ゴーヤと豚肉と春雨と梅干しのスープ

広島に住む幼なじみのめいちゃんちでは、この夏ゴーヤが大豊作だったとのことで、立派なゴーヤを送ってきてくれた。とは言っても、実際の収穫作業と発送作業をしてくださったのはめいちゃんのお母さんで、めいちゃんは仕事に行っていた。ゴーヤのお世話を畑とゴーヤカーテンでしてくださったのは、めいちゃんのおとうさんとおかあさん。めいちゃんは、ゆうパックの送り状を書いてくれた。めいちゃんち全員の手間暇をかけて送ってもらったゴーヤをありがたくおいしくいただく。
特にめいちゃんが手間をかけてくれたのは、ゴーヤと豚肉と春雨と梅干しのスープのレシピを書きだしてくれたこと。
もともとはJAの冊子か何かに掲載されていたものだそう。
お手本に習いつつ、我が家の事情の部分は我が家の事情に合わせつつ、作っていただいてみたところ、たいそうおいしくて、これは、ゴーヤチャンプルよりも好きかも、と思う。
お盆に実家で食べたゴーヤの塩もみ(塩でもんでから水にさらしてから水気を切ったもの)に花カツオをかけただけのものもおいしいなあ、と思った。
めいちゃんが送ってくれたゴーヤはたくさんあったから、めいちゃんに冷凍の仕方を教えてもらった。ゴーヤを洗って、縦に割って、種とワタを取って、スライスして、冷凍、以上。
さっと茹でるとか、塩水にさらすとか、なんにもしなくていいのかな、と訊いたけど、しなくていいのだそうだ。それは簡単、それなら簡単。
冷凍ゴーヤはバナナと合わせてジュースにしておいしくいただいているけれど、またスープを作って食べたいから、そのぶんくらいは何回分かとっておく。
以下、めいちゃんが書き写して送ってくれたレシピ。めいちゃんのレシピのタイトルは「ゴーヤと豚肉のスープ」。しかしこのレシピにおいて、春雨と梅干しはけっこう重要だと思う。


【材料】4人ぶん
豚バラ薄切り肉 150g
ゴーヤ     大1/2本
はるさめ(乾燥)50g
梅干し     4個
ネギ      1/2本
だし汁     5カップ
酒       大さじ1
塩、こしょう  各少々
あらびき黒胡椒 適量


【作り方】
1)ゴーヤは縦半分に切り、種とワタを取って厚さ3mmn切る。
 塩少々をまぶして、しんなりしてきたら水洗いして水気を切る。
2)豚肉は幅1cmに切り、塩小さじ1/2をまぶす。
 梅干しは実と種に分けておく。
3)はるさめは水につけてもどし、食べやすい大きさに切る。
 ネギは1cmの長さに切る。
4)鍋にだし汁と酒を煮立て、梅干しは仕上げ用に実を残し、あとは種ごと豚肉と一緒に加えて中火で5分ほど煮る。
5)ゴーヤとはるさめを加え、塩、こしょうで味をととのえ、ネギを加えてひと煮して器に盛る。仕上げにちぎった梅をのせ、あらびき黒胡椒をふる。


実際に我が家で作ったのは、今回送ってもらったゴーヤのサイズが中くらいだったので、まるごと一本使用。めいちゃんちのゴーヤは生でそのまま食べてもあんまり苦くなくて甘い。いや、苦いといえば苦くはあるのだけど、ゴーヤの苦い味を好む私にとっては、苦味よりも甘味と旨味が強く感じられて、スティック野菜のように切ってそのままかじってもおいしい。めいちゃんの予想では、ゴーヤが植わっているところの畑の土がたいへんに状態がよくて、ミミズとモグラがモコモコフカフカにしてくれてるからかなあ、とのこと。というわけで、めいちゃんちからもらったゴーヤは種とワタを取ったあと塩まぶしも水晒しもなく洗って切るだけにした。
豚肉はこまぎれを80gくらい。
春雨は、春雨にしようか、マロニーにしようか、くずきりにしようか迷って、どれも好きなのでとりあえず全部買ってきて、結果的に春雨を35g程度使用。水につけておいて、最後にさっと煮立てただけでいいかんじに出来上がった。
我が家は私の頭痛対策事情でネギをやめているので、ネギはなしにして、乾燥ワカメを少し入れた。
だし汁は、あごだしのパックでとったあと、粉末昆布を一スティック。水の量は900cc程度。
梅干しは、うちで漬けた梅干しはちょっとしょっぱいので、2個にして、上にかざる実は一個分にし、残りは豚肉と一緒に煮込んだ。この塩味がけっこうしっかりあるので、スープの味を整えるための塩は不要であった。
仕上げに白煎り胡麻をすったものを小さじ一杯ずつくらいふりかけた。
春雨とゴーヤはあまりコトコト煮こまず、ほんとうに、さっとひと煮立ちさせるくらいがいいかんじ。
二杯は夕ごはんで二人で食べて、残りを翌日私一人でたいらげた。おいしかった。ごちそうさまでした。
今度は、マロニー版、くずきり版、などでも試してみる。