皮付きトウモロコシ焼き

トウモロコシの皮をむかずに皮がついたままの状態で焼く、というのを試してみた。
買ってきたトウモロコシそのままでも、全体をざあっと水で洗っても、あるいはしばらく(三十分から二時間程度かな適当)塩水に浸してからでも、ヒゲと芯の付け根を切り落として、ガスレンジの魚焼きグリルに入れて、強火で焼く。ヒゲを切り落とすのはヒゲが燃えやすいから。付け根を切り落とすのは長さをグリルの奥行きに合わせたいから。
トウモロコシの皮はどんどん黒焦げになり灰のようにふわふわ舞い、ときどき炎が出たりもするけれど、あまり気にせずに焼き続ける。焼けていない面に火があたるように何度かひっくり返しながら、三十分から四十分くらいか。
皮全体が真っ黒焦げになったら、火を止めて、グリルでそのままトウモロコシを放置して冷ます。早く冷ましたい時にはグリルを引き出した状態で、急ぐわけでなければグリルを閉じたままでも。ただ、閉じたままにしておくと、焼きトウモロコシを作ったこと自体を数日後まで忘れる可能性があるので、私の場合は開けておくほうが安全。
素手で触っても熱くないくらいになったら、新聞紙かなにかの上でトウモロコシの皮をむく。新聞紙の場合は、むいた皮をその新聞紙で包んで「もやせるゴミ」として捨てる。
ぷちぷちとみずみずしくつややかなトウモロコシの実を食べる。おいしい。甘い。トウモロコシの旨味が皮の中に閉じ込められた状態で蒸し焼きになっているからなのか、味が濃くて香りが深いように感じる。
またトウモロコシを食べるときには、この方法で食べたい。またアウトドアなどで炭火をおこす機会があるときには、焼き網の上にトウモロコシを皮ごと横たえて焼きたい。