外事警察

夫が一人で観に行った映画。
少し前から夫は「外事警察、観に行こうかなあ」と言っていて、そのたびに私が「外事警察の外事ってなんのことなん?」と質問していた。「外交関係の事件に関する仕事なんかな」と問うが夫は「わからん」と言う。「じゃあ、見てわかったら教えてね」と頼んでおいた。
今日映画を見終えて帰宅した夫によれば外事とは「外国からの諜報活動によって国内の重大な機密事項が漏洩することや外国からのテロ行為を防ぐ仕事をするところだった」ということ。映画の中では具体的には韓国や北朝鮮との間での出来事を題材にしてあったらしい。
「んーじゃー渡部篤郎さんが仕事するときには韓国語の通訳の人がつくの?」
「ううん、渡部篤郎さんが自分で韓国語喋ってた」
「じゃ、渡部篤郎さんは東アジア担当の人なん?」
「そういうわけじゃあないみたいだった」
「韓国語も話すけど他の外国語も話す人なんかなあ」
「そこは映画ではよくわからんかった」
「日本国外での活動もあるということは、都道府県や国の境界を超えた活動をするということは、FBIというよりはCIAなかんじなんかなあ」
「あ、なんかそんなん書いてあった、外事警察は日本のCIAって」
「ああ、それなら少しイメージしやすいかも。アメリカの犯罪捜査ドラマで鍛えておいた甲斐があるわあ。で、外事警察の人のほうが外国での諜報活動に出向くこともあるんかなあ、外国からの諜報活動を防ぐお仕事だけじゃなくて」
「どうなんかなあ、ないんちゃうかなあ、でも昔はあったんかなあ」
「なくはないような気がするけどなあ。職業としては国家公務員なんでしょ?」
「うん、そう。警視庁公安部外事課」
「やっぱりちゃんとそういうお仕事をする部門があるんじゃね、よかった、安心した。ないわけはないと思ってたけど、どこがそういうのしてくれようてんかと思いようたけん」
「でも映画としてはまあまあだったかな。映画だから仕方ないけどサクサクと解決しすぎというかテンポよく展開しすぎ、何事もスムーズにいきすぎ。今度は『臨場』を観に行く」
夫は、晴れた休日には山に行き、雨の休日には映画に行き山用品屋さんに行き少し離れた山までの道路の下見に赴き、自宅にいるときには囲碁の修行に励む、元気でなによりだと思う。