サヨナライツカ

夫が早朝から薬師岳に泊りがけで出かけた夜、私が仕事を終えて帰宅して自分ご飯で夕食を済ませてからひとりでケーブルテレビで見た映画。
映画の中は今よりも少しむかしの時代のようで、電話は大きくてパソコンはない。だからといって人々がむやみにタバコを吸うわけでもない。
主演女優の中山美穂さんはタイのオリエンタルホテルに滞在するマナカトウコという名前の女性で、事情はわからないけれど豊かな財力があるという設定のようだ。
映画の後半で主人公の男性が仕事で再びタイを訪れオリエンタルホテルに泊まると、中山美穂さんがオリエンタルホテルの従業員として彼を迎える。
それからまた何年かして、主人公の男性はタイにいる中山美穂さんに会いに行く。中山美穂さんはホテルの仕事からは退職して、若い頃に滞在していた部屋で他界の時までを過ごしており、彼との再開後まもなく亡くなる。
マナカトウコさんにはなんらかの財力があるという設定のようであったから本当に余計なお世話なのだけど、彼女は国民年金や健康保険はどうしていたのだろうか、というのが気になる。
それとは別に映画の中に登場した当時の車が美しい車だった。最近私はたまたまこメルセデス・ベンツという名前の車について考える機会があり、少し脳内にそのアンテナが立っている状態だったから映画の中のその車の存在にも気づいたのかもしれない。もしアンテナが立っていない状態でこの映画を見るなり原作を読むなりしていたら、その車の存在と存在意義を流していたのではないかなと思う。
メルセデス・ベンツメルセデスという名前は、なんだか気高い女神さまの名前のように感じる。