小さなカラスと仏壇の中の洗濯機

昨夜、いや今朝方かな、見た夢。久しぶりに夢の情景をわりと詳細に記憶した状態で目覚めたから記録しておこうかなと。
和室の床の間側に仏壇がある。仏壇の中は縦型全自動洗濯機で、日々の洗濯物は仏壇で手を合わせてから仏壇の中に洗濯物を入れて回し始め、洗濯物を干し終えたら仏壇の中の洗濯機の蓋(表面は黒く塗ってある)を閉めて再び仏壇に手を合わせる。
外で洗濯物を干していたら数羽のカラスが飛んできて縁側から部屋の中に入る。私が「ああっ、カラスがっ」と少し慌ててどうしようかと思っていると、弟がカラスをすうっと両手で包む。他のカラスは今度は父がぱっとつかまえてでもそっと両手で覆う。彼らがカラスを手で包むとカラスはじっとおとなしくなる。そしてそのカラスの中の何かがヒトの形となり一寸法師サイズ、いやどうかな背の高さは20センチ前後なかんじだから六寸か七寸くらいだろうか、それくらいの大きさの小さな男の子や女の子のホログラムのような映像がそばに立つ。彼らは人間の手のひらに包まれる自分たちの姿を見て、なんとなく人間にはどちらかというと親切にしよう迷惑をかけないようにしようと思う。弟と父がそうっと手を開くとカラスたちは静かに外に飛び立つ。
母と私は「洗濯物ってお天気がよくてよく乾いたときには布に無色の水玉模様が見えるのがうれしいよね」と話す。でもその水玉模様が見えるのは仏壇の中にある洗濯機で洗ったときだけで、例えば法事などで仏壇が仏壇として機能するのに忙しくて洗濯用に使えない時のための予備にあるもう一台別の場所にある洗濯機で洗った時にはどんなに快晴で干しても乾いた洗濯物になんの印も表われない。やっぱり洗濯は仏壇の中の洗濯機でするのが一番だよねと思う。