BECK

ケーブルテレビで途中まで見た映画。
なんとなく日本映画専門チャンネルにして番組表を見た時に「へえ、オダギリジョーさんが出る映画なのか」と思いつつ見始める。
見ているうちに、ああ、この俳優さんはどこかで見たことがある人だけどどこでだったのだろうか、ということのほうが気になり始める。
気になった俳優さんはこの作品中では「コユキ」と呼ばれる役。BECKという名のバンドのボーカルを担当する男の子。ギターも弾く。男の子といっても映画の中では高校生の設定だが、この人の顔というか頭骨に記憶があるんだがなあ、どこで見たんだろう、と考える。
コユキ役の人とは別の俳優さんに関しては、知ってる知ってるこの俳優さんはね、仁先生の時に佐分利先生をしていた俳優さんだよ、と思い出す。
んん?でもこの佐分利先生の俳優さんと「コユキ」役の俳優さんをこの映画以外の同一の作品中で見たような気がするんだけどなあ、なんだったのかなあ、うーん。
そうこうしているうちに映画自体の話が進むが、オダギリジョーさんがどこにも全然出てこない。番組表で見た文字はオダギリジョーさんの名前ではなかったのかしら、と、今一度番組表を見る。「天才ギタリストのなんとかかんとか」と書いてある。ううむ。どうも、この「ギタリスト」というカタカタを「オダギリジョー」と読み間違えたようだ。日本語検定5級レベルの日本語学習者みたいではないか。
日本語検定試験5級カタカナの部でギターを弾く人の絵を示してこの絵に適切な日本語を選びなさい、という問題が出てきたとき、回答の選択肢に「ギタリスト」と「オダギリジョー」があったらあんまり勉強してない受験生はうっかり「オダギリジョー」を選ぶかもしれない。よく勉強している受験生は「ギタリスト」には長音を示す「ー」は付いていないと思い出して判断して正しく「ギタリスト」を選ぶだろう。しかし5級受験レベルではまだこの「オダギリジョー」というのは日本人俳優名であるというところまでは知らないかもしれない。
なにはともあれオダギリジョーさんの件は解決したので、この人はどこで見たのだったけな、の捜索を本格化する。
その結果、「コユキ」役の俳優さんは佐藤健さんという人で、大河ドラマ龍馬伝」のときに岡田以蔵を演じた人であった。ああ、あのときの俳優さんが岡田以蔵さんほどに大きくなる前のまだもう少し若い時の出演作だったのかあ。ブリの時の姿は見たことがあってもハマチの時の姿は見たことがなくて同定に時間がかかったな、というかんじ。まあまあこんなに小さかったのに、あんなに大きくなったのねえ、と、よその子の成長に目を細める気持ちになる。
そして佐分利先生の俳優さんは桐谷健太さんという人で、この人も「龍馬伝」に出演して池内蔵太という役を演じていたことが判明。ほらねー、別の同一作品中で二人を見た気がする記憶は合ってたでしょー。うんうん、たしかにヒトの経時変化としては、BECK→仁先生シーズン1→龍馬伝→仁先生シーズン2でだんだん大きくなっているかんじがするかな。
そこまで気がついて、ふと、そういえばさっき解決済みにしたオダギリジョーさんも大河ドラマのどこかで見たことがあるんだけどなあ、「龍馬伝」に出てたかなあ、いたかなあ、どこだー、同じ時代にいたかんじがするんだけどなあ、と考えて考えて、あっ、大河ドラマ新選組!」だ、と気づく。そうそう新選組の中の剣の達人の斎藤一さんという役だった。そうだ、そうだ、一応同じ時代なのは当たり、あーすっきりー。
ちなみに向井理さんも出演していたが、この人の大河ドラマは「江」なのはすぐに思い出せたから捜索は不要であった。
ここまで判明してすっきりして、じゃあ、もう眠いから寝ましょうね、とテレビを消して寝たため、この映画のその後の展開は不明。