渋い試合

帰宅した夫がテレビでカープの試合を見始める。私はイワシの開きと鮭の切り身をグリルで焼き始める。魚が焼きあがるまでこたつで休憩。夫が「渋い試合するなあ」と言う。
「渋い試合、というのは、どんな試合なの?」
「点差が少ない」
「接戦ってこと?」
「2対1、とか、1対0とか」
「8対7は?」
「そこまでいくと渋くない。2-1くらいまでかな。弱い相手なんだからもっとガンガン点入れて勝てよー、という気持ち。少なくとも褒めた言葉じゃない」
「ええっ、そうなんだ。渋い演技だとか渋い表現っていうときには褒めてるのに、スポーツの試合に関しては『渋い』は褒めてないの?」
夫の日本語表現、難易度が高い。