『タイタンの戦い』2回目

仕事から帰宅したらコタツの上にレンタルDVDが置いてあった。
「ただいま、あ、タイタンの戦い、だ、なんか見たことのあるタイトルだね」
「もしかして、これ、見たことある?」
「いや、内容は全然思い出せないけどタイトルだけなんとなく記憶にあるかなあと思って」
みそ記の記事一覧を「タイタン」で検索すると「タイタンの戦い」が出てきた。
「どうやらくん、やっぱりあったよ。見たことのある映画みたいだよ。えーとね、どうやらくん一人が見て私は見てないんだって。時代設定は架空だけど中世の騎士みたいないでたちの人たちが出てくるらしいよ」
「うん、そんな映画だった」
「え? 今の説明だけでどんな映画だったか思い出したの? すごいね」
「ちがう。さっきこのDVD見終わったばかりだから。まさにそんな映画だった」
「てことは、見てる間は見たことがある映画だと思わずに見てたの?」
「本当はこの次の映画が見たかったんだけど」
「この次ってなに?」
「レンタル屋さんのおすすめコーナーに『タイタンの逆襲とかなんとか』っていうのが書いてあってそれを借りて見たかったけどそれは貸し出し中で借りれなくて」
「はいはい、この次の、というのは、続編、という意味なのね」
「そう、続編。続編を見るなら第一作を見ておいたほうが話がわかりやすいかな、と思ってまずはこっちを見ようと思って借りてきた」
「で、これを見てる間は、なんかこれ見たことあるなあ、とは思わずに楽しめたということ?」
「うん。今になってみればそういえばちらっと、あれ、もしかして、見たことある、か、なー、という思いがかすったような気もしなくはないけど、見てるときには、なんか今日は話がよく頭に入ってくるなあ、と思いながら見てた」
「それはよかったねえ」
「うん、見たことのある映画でも常に新鮮」
「新鮮だけど、前回に見た予習効果があって話がよくわかったならなおよかったね」
もう3年くらい後にもしまた夫がおもむろにこのDVDを借りてきて新鮮な気持ちで見た時には「『タイタンの戦い』3回目」という記事を書くことにしよう、そうしよう。