お好みソースにトロミをつける

久しぶりのお好み焼きはたいそうおいしかった。
自作のお好みソースを夫が使った市販のソースと食べ比べてみてもらった。
「どうかな。けっこうそれっぽく仕上がってると思うんだけど」
「うん、かなりそれっぽいんちゃうかな。足りないとしたら、まず圧倒的に甘みやな、あとは、トロミくらい?」
「甘みは、今回は蜂蜜を足したんだけど、もっと多くするか黒蜜か砂糖か素温糖か黒糖かなにかを次回は足してみようかな。今回は室温でただ撹拌しただけだけど、鍋で直火か湯煎で加熱しながら溶かしたらさらにそれっぽくなるかな」
「うーん、どうやろ、加熱したらせっかくの酸味が飛ぶんじゃないかな」
「そうか、たしかに酸味もほしいよね、酢を足すという手もあるなあとは考えてた」
「酢は足さなくても、今のウスターソースとケチャップの酸味で十分なんじゃないかな、それを損なわずに活かすほうがいいと思う」
「でもトロミはほしいから、コーンスターチか片栗粉を加えたい気はするんだけど、となると加熱が必要かなあ、加熱すると酸味が飛ぶかなあ、あ、そうだ、まず先に片栗粉だけを水に溶かして加熱して無味の練り片栗粉を作っておいてそれを冷ましたところに五葷抜きのウスターソース五葷抜きケチャップとウスターソース風シイタケエキスソースと蜂蜜を加えたら酸味も飛ばず今回と似た味でトロミ付きにできるんじゃないかな。マヨネーズは今回はソースの中に混ぜ込んだけど、次回からはあとからかける方式にしたい気分」
「この味ならあとはトロミがつけばそれでもう完成しそうやな」
「甘みに関しては片栗粉を温めて練るときに一緒に溶かしておいたほうがなめらかでいいかも。うん。次回はそうしてみる」
「よかったなあ。みそきちがお好み焼きをポン酢で食べて以来、うちでお好み焼き登場しなくなったもんなあ」
「うん。また作ってもらって食べたい。おうちでどうやらくんが作ってくれるお好み焼きのほうがそのへんのお好み焼き屋さんで食べるよりずっとおいしいし、ソースも自分に安全なものが使えて、これならまたうちでお好み焼き食べたい」
「また作って食べましょう」
お好み焼き、おいしかった。ごちそうさまでした。