ベンジャミン・バトン

今年になってからケーブルテレビで2回見た映画。一回目はひとりで、二回目は夫も一緒に。
記憶が明瞭ではないのだが、一回目は吹き替えで、二回目は英語を聞き日本語字幕を読んで視聴。二回目が字幕であることの記憶は明瞭なのだが、一回目が吹き替えだったのか字幕だったかの記憶がはっきりとしない。
ただなぜ一回目は吹き替えだったように思うかというと、二回目に見たときにベンジャミン・バトンの育ての母を演じた女優さんがパーソン・オブ・インタレストでカーター刑事を演じている女優さんであることに気づいたが一回目は気づいていなかったから。二回目に視聴したときに彼女の声を聞いて「ああ、カーター刑事さんてばこんなところでもお仕事を」と思ったのだ。そして「あれ、なんで一回目には彼女がカーター刑事(を演じる女優さん)であることを見逃したのか。2回めの視聴時に声で気づいたということは一回目は声で気づけなかったということなのではないか、それはつまり吹き替えであったということなのではないかな、と。
カーター刑事を演じる女優さんはカーター刑事を演じているとき(かっこいい刑事さん)とは言葉の発声の仕方もしゃべり方も異なるがベンジャミン・バトンでの演技もすてき。
ベンジャミン・バトンは生まれた時に老人として生まれる。生まれた時の体の大きさは新生児サイズなのだが外見と身体機能が老人で眼球は白濁しており重度の白内障状態。しかし月齢と年齢を重ねるとともに彼の肉体は少しずつ若返る。彼は幼年期を老人の外見で過ごし、少年期青年期を中年の外見で暮らす。彼の育ての母はそんな彼の特異体質を理解し受け容れたうえで彼を育てる。実際の年齢が中年から老人になるにつれて彼の外見はどんどん若返り青年の外見にそして少年の外見へと変化する。少年の外見になったころには認知機能に障害が生じ、自分の名前や年齢が認識できず自活困難となる。次第に易怒性や疑り深さなどの症状も現れてくる。乳幼児の外見になる頃には歩行が不自由となり、新生児のぷにぷにとやわらかな姿になったところでベンジャミン・バトンはかつて妻だった女性の腕に抱かれ人生を終える。
主人公ベンジャミン・バトンを演じたブラッド・ピットさんの老けメイクもだが若返りメイクの技術と演技が見応えがある。
育ての母を演じたカーター刑事の女優さんはタラジ・P・ヘンソンさん。
ベンジャミン・バトンの運命の女性となった人物の少女期を演じたのはエル・ファニングさん。I AM SAM や TAKEN の頃に比べると大きくなったなあ。お姉ちゃんのダコタ・ファニングさんももちろん同様に大きくなっている。いまはもうふたりともすっかり娘さんらしくなっていて girl というよりは lady だ。