タイトルから判断する

映画の予習をしてタイトルだけをメモに書きレンタルDVD屋さんへ赴く夫だが、タイトル一覧メモの中にあるこれを借りたいなあと思ってもなかなか見つけられなくて借りられないことがあると言う。私だったらすぐにお店の人に訊いて在庫の有無情報と有るなら棚番棚段情報か何かを得ると思うのだが夫はなかなかわりといろんなことに関して「お店の人に訊く」ということをしない。いや、しなくはない。するときにはする。ただ私がそうする頻度に比べると随分と少ないと私には感じられる。夫は「それはそれでようやく見つかったときの『あったー!!』という歓びがひとしおだからいいのだ」と言う。
タイトルだけの情報でどこの国の誰が出てくるどんな作品とも知らないで棚を探す割には不思議とそのタイトルだけでも邦画か外国作品なのかはわかるのだと夫は言う。だから『アメリ』がフランス映画であることは知らなくても日本映画ではないなと思い洋画の『あ行』を見たら『アメリ』は簡単に見つかった。夫は「映画タイトルからそれが邦画か外国映画なのかを判断するのはわりと簡単、たまに漢字熟語のタイトルだとうーんどっちかなあと思うことがなくはないけど」と言う。
夫の借りてきて見たい作品タイトル一覧の中の『戦場のアリア』は私も見たいから借りて来た時には声をかけてね、とお願いしてある。
「どうやらくん、『戦場のアリア』は洋画だと思う? 邦画だと思う?」
「洋画だと思う」
「よかった、あたりあたり」
無事に見つけて借りてきてもらえるとうれしいな。