海辺の家

夫が借りてきたDVD。一緒に見た。
映画が始まり画面に『Life as A House』と表示されたあと日本語で『海辺の家』と表示され随分と趣の異なるタイトルだなと思ったが内容としてはどちらのタイトルでも大丈夫なかんじだった。個人的には『Life as A House』のほうがぴったりとそしてぐっとくる。
夫が「こんなとこに住むのいややなあ」と言う。「海が近くて塩で家が傷むから?」と訊くと「そういうわけじゃないけど、断崖絶壁というわけでもないけど、なんかこう安定感がないじゃん」と言う。
主人公の家はたしかに海がすぐ側にあり走って飛んでそのまま海に飛び込むことができる。しかし海とは反対側には隣家がいくつもある住宅街で土地としてそんなに不安定というわけではない。
主人公の自宅は古い簡素な家でそれを取り壊して自分で新しい家を建てる。息子と一緒に。家を建てている間の住まいはガレージでその住環境は全然快適ではないがそれなりに暮らしつつ建築作業を進める。
新しい家は古い家とは違い美しくしっかりとしている。主人公は家の完成を見ることなく完成後の家に住むこともなく、さらにその家のともに建築にあたった息子が受け継ぐのでもなく、息子は父の思いを受け継いで行動にうつす。
夫が借りてきたDVDにしては『紙の月』も『海辺の家』も両方とも当たりの映画だったと思う。