りんけんバンド

沖縄旅記録7日目(5月2日)分

ゲストハウスの居間で、朝、ゆで卵を食べる。粉雪状のぬちまーすのをかけて食べてみたのだが、生大根ではあんなにおいしかったぬちまーすが、ゆで卵ではその真価が発揮できてないかんじだ。塩の世界は奥が深いな。

この日は夜にライブに行きたいから、と、夫が「昼間は、みそきちの好きなように過ごそう。」と提案してくれる。では、と、念願のカフェにまず向かう。ゲストハウスから車で15分程度の、別の住宅街の中にあるパンケーキカフェ。夫は「あんこラバーパンケーキとマンゴージュース」。私は「麩フレンチトーストと抹茶オレ」。

カフェからの帰り道に、ゲストハウス近くで見つけた岩盤浴屋さんへ。90分目安で着るものもタオルもバスタオルも敷きタオルも全て込みこみで1000円という素晴らしいお値段。施設は清潔で、使い勝手よく、快適。しかも、湯上りには、茶菓子とコーヒーをふるまってくださる、という至れり尽くせりぶり。それまでの乾燥と強風で冷えていた体が、芯まで温まる。ほう。

夜のライブに備えて、午後はしっかりお昼寝。

5時半過ぎてから、アメリカンビレッジ方面に向かう。夫が目星をつけているライブハウスを目指す。夫情報によれば、6時からのライブということだったが、実際に訪れてみると、ライブは8時からであった。それなら、と、隣のお店で夕ご飯をゆっくりいただく。「おつまみセット」「ジーマミ豆腐」「田芋からあげ」「カリフォルニアロール」「紅豚しゃぶしゃぶ」「島人サラダ」「バッションフルーツ」「オリオン生ビール」「うっちん茶」

8時からのライブは、りんけんバンド、というグループ。舞台構成がとてもよく工夫されていて、見応えも聴き応えもある。お客さんは満席。おいしい食べ物を提供する仕事に関しても同じ事をよく思うのだが、歌や踊りやリズムを提供するお仕事も、人の本能に訴えかけるお仕事で、お客様の本能の部分が喜び満足する様を目の前で感じる仕事というのは、なんだかとても素敵だな、と。とてもよい仕事だな、と。もちろん、私の仕事も、夫の仕事も、それぞれに達成感や喜びはあるけれど、ダイレクトに人の本能をゆさぶるかというと、そういう種類のものではないと思うのだ。それが残念なわけではないのだが、「おいしい!」や「たのしい!」や「気持ちいい!」を揺さぶるお仕事っていいよねえ、と、ただそう思う。ライブは夜10時頃までたっぷりと。そのあとゲストハウスに戻って、おやすみなさい。