甘酒ゼリー

お正月に実家の母が分けてくれた広島の酒粕が、あともう少しだけ残っていたのを、甘酒にした。
甘酒、といっても、酒粕を水に入れて加熱して溶かしただけのものなので、そのままでは甘くない。
飲むときにカップに砂糖を入れて、そこに温かい甘くない甘酒を注いでかき混ぜる。そのまま飲んでもおいしいが、わたしは豆乳を少し加えるのが好きだから、豆乳も加えてかき混ぜて飲む。
今日は少し肌寒くて、温かい甘酒がおいしい。
こくこくと甘酒(豆乳割り)を飲んでいて、ふと、甘酒をゼリーにして食べたいな、と思う。生協で買ったアガーがあったなあ、あれを使おうかな、と思い、棚の中を見ると、アガーもあるけれど、寒天パウダーも、クイックゼラチン(ふやかすことなく、そのまま液体に入れるタイプ)もあり、クイックゼラチンが一番古いため、今回はゼラチンを使うことに。


甘くない甘酒をお玉に四杯(五杯だったかもしれない)
豆乳をお玉に一杯
ヨーグルトについている砂糖の顆粒を二袋
以上を鍋で加熱して、沸騰しかけたところに、クイックゼラチンを入れて、泡だて器で素早くかき混ぜる。
器ふたつに七分目ずつ入れて、室温で粗熱を取ってから、冷蔵庫で冷やす。


夕食後のデザートとして食べてみたところ、これが思いがけず、たいへんにおいしい。もともとのものが甘酒で、酒粕のぶつぶつ感があるため、ゼリー本来の、とぅるるんっ、としているはずの食感が、やや、なんだろう、アイスクリームのような舌触り。残りの甘酒も全部ゼリーにしようかなあ。もう少し水で薄く伸ばすと、とぅるるんっ、とゼリーっぽくなるかもしれないし、カサも増えていっぱい食べた気になれるし。
この酒粕、お正月にもらったときには、全量がちょっと多いかな、と少し思ったけれど、結局全部おいしくいただいた。ごちそうさまでした。