ガネーシャじゃない

一昨日の夜。お風呂からあがって夫に「あ、今日はそういえばたぶんどうやらくんが好きなドラマがあるよ。私は明日が早いからもう寝るけど、どうやらくんは見たかったら見たらいいんじゃないかな」と伝える。夫が「なんのドラマ?」と聞き返す。
「えーとね、ガネーシャみたいな名前だけどガネーシャじゃないの」
「んー。『夢をかなえるゾウ』のこと?」
「それはガネーシャじゃんかー。ちがうのー、ガネーシャじゃないのー」
「あああ、この人眠い人になっとってじゃわ、早く布団に入ったほうがいいよ」
「眠いけどー。ガネーシャじゃないのー。でも『ガ』はつくのー。ガリレイかなあ、ガリレイ、なんかちがうなあ」
「あっ、おれ、もうわかったもんねー」
「私だってわかってるよ。ガ、ガ、ガ、ガー。ガはぜったい合ってる。ガリレオだー。あースッキリー」
ガリレオ、9時から?」
「じゃないかな?」
昨夜になって、夫に「昨日結局ガリレオ見た?」と聞く。夫は「見た見た」と答える。
「おもしろかった?」
「まあ、そつなく無難に」
「また毎週も続けて見ようと思うくらい?」
「まあ、見てもいいかなー」
「なんだそれは。積極的にぜひとも見たいというほどではないの?」
「うーん。どうかなあ」
「どうやらくんが欠かさず見るちびまる子ちゃんに比べたら見たい度合いはどうなん?」
ガリレオはまるちゃんよりは下がる」
「ええっ、そうなん? まるさん(ちびまる子ちゃん)すごいな。じゃあ大河ドラマと比べたら?」
「うーん、大河よりはちょっと下がるなー」
「えー、じゃあ、大河とまるさんだったら、もしかしてまるさんが上なん?」
「うん」
「うわー。自分の夫ながらこの人の基準はようわからんわあ」
「いいじゃん。見たいもの見たって」
「いいよ。見たいもの見てるじゃん」
ちなみに夫にとっての積極的に見たい度合いにおいて相棒とガリレオを比べると相棒が少し上で、相棒と大河だと大河が少し上らしい。ガリレオよりも相棒よりも大河ドラマよりもちびまる子ちゃんに惹かれる人と私は結婚したのか。