夕食と朝食は5時

昨日と今日で夫は木曽の御嶽山(おんたけさん)に行ってきた。
土曜日朝4時出発。高速道路と一般道路走行して8時過ぎに岐阜県側登山道入り口駐車場到着。既に車がたくさんとまっているがちょうど一台あいていたところにしゅるしゅるっと駐車する。
予定では先週強風とガスのため途中で断念した北アルプス五龍岳に再度挑戦するつもりだったが、天気予報を見るとそのエリアは先週以上にお天気がよくないらしい。それならとせめてずっと曇りの予報になっている地域に変更使用、ということにしたようだ。
8時過ぎから歩き始めて最初は雨もなく曇りだったのが、標高が高くなるにつれて次第に雨になり朝10時半には山小屋にチェックイン。雨がひどくなければ山頂まで登っておりてきてから午後チェックインのつもりだったが、これ以上雨の中を歩く気にはなれなくて早々にチェックイン。
これといってすることもないのでビールを注文して飲む。持参のおにぎり(飛騨高山のファミリーマートで購入)を出してお昼ごはんとして食べる。やはり早々にチェックインした他の山歩きのお客さんと情報交換のおしゃべり。それからお昼寝。「夕食と朝食は5時です」と案内されている。夕食は5時。朝食も5時。夕食は野菜中心のおかず(野菜天ぷら、キャベツ千切りと海藻サラダ、リンゴ)とご飯と漬物とお味噌汁。ご飯と味噌汁はおかわり自由。夜7時半消灯。快晴ではなくても山小屋には100人前後のお客さんが泊まる。それでもかなりの数のキャンセルがあったんですよ、と宿の人は言う。夫は予約なしで訪れて無事に泊まれたが敷ふとんは3人で2枚だった。掛け毛布は一人1枚あった。夫は2枚の敷ふとんの端に横たわり右隣は壁。「左隣のおじちゃんが行儀のいいおじちゃんだったからまあまあ快適だった」。
7時半に就寝すると11時くらいに目が覚める。うっわー、明日に備えてしっかり寝ておきたいのになあ、昼寝もしてしもうたしなあ、このまま寝られんかったらどうしよう、と思っているうちに一時間くらいでまた寝付く。朝は早く起きてお腹をすかせてから朝ごはんをおかわりするくらい食べるぞ、と思っていたのに目が覚めたら4時55分。朝食は一応食べたがおかわりするのは無理だった。朝ごはんはご飯と味噌汁とウインナーと卵焼きとのりとサラダ。
6時過ぎに出発。山頂は気温10度ほど。寒く感じる。そして山頂には祠があり山岳信仰の信者さんたちが信者さんとおぼしき装束で祠の前で手を合わせる。
山頂から下る途中で昨夜泊まった山小屋に立ち寄る。ラーメンを注文して食べる。メニューは他には「おでん」「ビール」「カップラーメン」「おしるこ」「ピザ」などなど。飲食料は下界からヘリコプターで運ばれたもの。ラーメンを食べ終えたら一路下界を目指す。今回は珍しいとされる「キバナシャクナゲ」と遭遇し写真を撮る。
無事に駐車場まで戻り出発。帰り道にある濁河温泉(にごりかわおんせん)にて入浴。以前から一度は入ってみたいと思っていた秘湯での入浴に満足するが、あまりにも場所が辺鄙で、この温泉のためだけにわざわざ来るのは難しいなあと思う。帰り道途中にお腹が空き道の駅でカレーライスを食べる。
帰宅した夫は「すごかったあ。雨が」と言いながら家に入り、そのあと山の衣類や道具を洗って干す。中に着ていた軽量のシャツや下着などはネットに入れて洗濯機で洗濯すればいいだけにしておく。明日私が気が向けば他の洗濯物と一緒に洗うが干すのと取り込むのとたたむのは夫に頼むか二人で連携プレーで行うかするかもしれない。山関係の衣類や道具で手洗いが必要なものは必ず夫が自分で洗って干す。それが乾いてもたまに取り込み忘れて私が他の洗濯物を干す場所を確保するために取り込むことがあるけれど、そのときにはいちいち夫に「どうやらくんの山の道具を私が取り込んだ」と申告する。夫は「おうおう、ありがとう、手間をお掛けしやした」と言う。おとなの趣味を本人が機嫌よく続けるためには、そして家族がその趣味に対して好意的であり続けるためには、その趣味にかかわる道具や衣類の手入れに関して家族に手間をかけさせることなく自分で行い自分で片づけ用意することはとても重要なことだなあ。