母からの手紙 ホームシック

青い縁あり葉書

(ふじさん音読と朝市直筆)
はな、お便りありがとね。おかあは字がわからんから、この返事は朝市に書えてもらいます。はな、ふんとに元氣にしてますか。はなはうんと辛抱強えボコだけんど、あんまし辛抱しすぎるじゃねえだよ。あんまし便りに元氣元氣と書えてあると、けへって心配になるだよ。つれえ時はつれえと、さみしかったらさみしいと、正直に言ってくりよう。離れてても、おかあはいつも、はなの味方じゃん。體に氣いつけるだよ。　おかあより

「元氣」の「氣」と「體(からだ)」が旧字体。
「くりょう」の拗音は「くりよう」と大きく書かれているが、それ以外の「味方じゃん」「辛抱し過ぎるじゃねえだよ」「けへって」「さみしかったら」の拗音は小さく書いてある。「けへって」は「かえって」の意。