山と温泉その十一

小谷温泉熱泉荘を出る。今回対応してくれたおばちゃんは、以前泊まった時にお世話になったおばちゃんとは別の人で、対応がちょっと丁寧。お風呂上りの私達に「お湯ちゃんとたまってましたか?」と訊いてくださる。館内の清掃の仕方も丁寧で、玄関の靴やスリ…

山と温泉その十

宿をチェックアウトして、今回の旅の第一目的である小谷温泉熱泉荘へ日帰り入浴利用に行く。宿から熱泉荘までは、車で二十分程度の距離だろうか。トンネル手前の道を山の奥に向かう中腹に熱泉荘は建つ。 車を停めて、タオルを持って、熱泉荘の玄関を開ける。…

山と温泉その九

帰り道の旅記録を書く前に、チェックアウトの前の話。 朝食を終えてから、チェックアウトの時間までを、ゆっくりと荷造りをしながら過ごす。 隣とそのまた隣の部屋に泊まっていたお仕事おにいさん三人組は続々と仕事荷物を運び出している。 その荷物の中で私…

山と温泉その八

今回の旅行で実験しようと思っていたのは、朝食時間に合わせてその二時間半前に起きてみること。 つまり、朝八時の朝食であれば五時半に起きてみる。 なぜならば、私は起きてから食事らしい食事ができるようになるまでに二時間半程度かかるらしい、というこ…

山と温泉その七

あんこう鍋と鴨南蛮そばでお腹がくちくなり、部屋のお布団の上に横になって消化を促す。 お布団の上に横になってしばらくして、自分の胴体というか胃腸が冷えていることに気がつく。胃腸が冷えると胃腸が重く痛くなってきて、肋骨や背骨から背中から胸にかけ…

山と温泉その六

雨飾温泉の手前の露天風呂での入浴を終えたら、宿に戻る方向へ。 途中にある小谷温泉熱泉荘には明日チェックアウト後に日帰り温泉利用で来ようと思っている。 このあたりの温泉では小谷温泉熱泉荘のお湯が最も好き(今のところこれまで入ったことのあるすべ…

山と温泉その五

夫が山から帰ってきて、宿のお風呂に入ってから部屋に戻る。キノコは冷蔵庫で保存して一週間位はもつらしい、という情報を得る。 夫が雨飾山でデジタルカメラで撮影した写真を見せてくれる。お日様の光が明るくて写真の色はすべて鮮やか。 宿から山まで近い…

山と温泉その四

午前十一時になるのを待ってお風呂に入る。お風呂から上がったら、部屋でアーモンド豆乳(豆乳アーモンド味)をグビリグビリと飲む。おいしい。 部屋に戻ると、私達の部屋の隣の部屋とその隣りの部屋に泊まるお仕事三人組のおにいさんたちがお昼休みなのか部…

山と温泉その三

夫の出発を見送って部屋に戻り、豆乳紅茶を飲む。朝のサプリメント各種を飲む。六時半すぎに入った温泉の汗がまだひかない。 網戸と網戸の隙間から、カメムシが入ってくる。室内で見つけたカメムシはチラシの紙に乗せて窓を開けてその紙を外に出して指先で紙…

山と温泉そのニ

十一月四日の朝。宿の近くにある雨飾山登山に出かける夫が起きだす。私は目を覚ました状態でお布団の中でぬくぬくと過ごす。 前夜頼んでいたおにぎりと冷蔵庫であずかってもらっていた豆乳を受け取って部屋に戻り、夫は「朝ごはん食べようっと」と言って部屋…

山と温泉その一

十一月三日。長野県小谷(おたり)村へ。北陸自動車道を北へ北へと走り、糸魚川インターチェンジで降りて、ヒスイの里を通り抜けて長野方面へ。 今回は以前にも泊まったことのある来馬温泉の風吹荘に二連泊。 宿泊の予約の電話をするときに、私の方の食事で…

山スカートで筋肉増強

数週間前の週末、近所のスポーツ用品店と登山用品店に、買い物に出かけた。買いたいのは、琵琶湖一周散歩に適した散歩関連用品。スポーツ用品店では吸湿速乾性の長袖シャツを買い、登山用品店では軽量リュックサックと厚手の靴下と速乾性下着を買った。 今回…

立山散歩その六

下山するバスは満席で、でも寒いから窓は閉めきりで、換気の鬼の私にとっては標高の高さも相まって全体的に息苦しい。しかし、かといって、車内で深呼吸なり通常の呼吸なりをすると、普段接することのない人たちの人体の各自の独自のにおいが、その濃い意味…

立山散歩その五

ケーブルカーとバスを乗り継いで標高約2500mまで来る間に、気圧がぎゅうぎゅうと変化する。私の耳には自動耳抜き機能が搭載されているので、気圧の変化で耳がー、ということはほぼない。自動耳抜き機能以外にも、もちろん手動というか意識して自分で耳抜きし…

立山散歩その四

立山ケーブルカーで山の斜面をぐんぐん登る。ケーブルカーの乗車時間は七分程度。 ケーブルカーを降りたら、今度はバスに乗り換える。バスは補助席も使って、全員が着席したら出発。 バスは山道をぐねぐねと登ってゆく。 バスの運転手さんは、途中、樹齢三百…

立山散歩その三

高速道路の途中、サービスエリアで休憩する。 太った三日月みたいな形のシュークリームを買って食べる。まぶしてある粉砂糖がおいしい。皮もクリームもおいしい。 高速道路には北陸地方以外のナンバープレートの車が多く、ETC土日祝日半額割引を利用して遊び…

立山散歩そのニ

九月二十三日午前。車のナビに「立山駅」を設定し、北陸自動車道を走る。夫が運転してくれるから、私は助手席で秋の風景をゆっくりと眺める。天気予報どおりの晴れで、北陸地方では珍しい入道雲が浮かぶ。 夫が「立山で、みそきちも雷鳥が見れたらいいなあ」…

立山散歩その一

夫の強い勧めにより、富山県の立山を訪れた。 数年前にふもとの立山市には温泉目的で滞在したことがある(2009年8月1日日記参照)。 当時は、山登りの出で立ちでケーブルカーに乗り込む人々を「がんばるなあ」というような気持ちで見送る気分で過ごしたけれ…

琵琶湖一周散歩第一回

今日は琵琶湖一周散歩の第一回目に出かけてきた。第二回目以降があるのかどうか、本当にあの大きな琵琶湖を一周するのかどうか、については未定であるが、とりあえず第一回目、ということで。 昨夜お布団に入った時に、『明日は琵琶湖に行きたいな』と思った…

アスパラ祭り本番

五月七日午後。 新発田産アスパラガスを購入したら、車に乗って自宅を目指す。途中で夫が「何かちゃんとしたものが食べたい。食べたほうがいい」と言うから、小さな中華料理屋さんに立ち寄った記憶があるのだけど、夫はそれは今回とは別のときのことだと言う…

アスパラアイスと母の日プレゼント

五月七日午前。 宿をチェックアウトして、車に乗って、近くの丘の上に行く。広い駐車場に車を置いて、少し歩いて建物に近づく。 まずはアイスを食べよう、と、ジェラートコーナーへ。私はアスパラガスとイチゴ、夫は何にしてたかな、アスパラガスとラムレー…

朝饅頭と月と兎

五月七日朝。 ここの宿の素晴らしいところは、朝起きると部屋の外のところに、新しい茶器セットと新しい沸かしたててのお湯が入ったポットが置いてあるところ。前の日に宿に入ったときに部屋に用意されているポットのお湯は、翌日にはぬるくなっていて、熱い…

アスパラ太巻きと猫の接客

五月六日夜。月岡温泉の宿の帳場に鍵を預けて「食事に出かけてきます」と声をかける。 夕ごはんは、アスパラの太巻きが食べたいな、と思ったから、温泉街のお寿司屋さんへ。こちらのお寿司屋さんは、アスパラ祭りのスタンプラリー加盟店としてスタンプシート…

月岡温泉のお湯と饅頭

五月六日、夕方。阿賀野川ライン舟下りを終えて宿泊予定の月岡温泉に向かう。以前月岡温泉に泊まったときには、旅の一泊目に泊まり、その後東北地方を目指した。今回は先に東北地方を巡ってから最終宿泊地として月岡温泉泊。 前回月岡温泉から東北地方を目指…

只見川と阿賀野川

五月の旅の記録がまだあともう少し続きがあるのだけれども、なかなか書ききれないでいる。 連続性のある記憶のどの部分をどれくらいの長さで切り取って書こうかなあと迷っているうちに、先日の豪雨があり、五月に私達が旅行した地域が浸水の被害に遭った。只…

阿賀野川を下ります

五月六日、夕方。阿賀野川川下り遊覧船に乗船する。お客さんは、わたしたち夫婦ふたりと、もう一組男女のカップルの合計四名。ちゃんとモーターがついた船で壁も屋根も窓もある客船で、定員三十六名くらいではないかな。でもお客さんは四人だから、それぞれ…

川下りのそのまえに

五月六日。夫はコロッケで、わたしは手作りクッキーで、お腹がおちついた状態で、福島県から新潟県へとつながる道をのんびり走る。福島県に滞在中なんども眺めたのは「只見川」という川だったけれど、新潟県で眺める川は「阿賀野川」。 今回の旅の一泊目に滞…

なめこの水煮缶を買う

五月六日。JAのガソリンスタンドでの洗車を終え、今宵逗留予定の新潟県月岡温泉に向かう。行き先をナビに設定したところ、高速道路に乗りましょうと案内してくれるのだけれども、急ぐ旅ではないし、周辺風景をのんびりと眺めながらの移動がよかろう、という…

会津で洗車

五月六日。熱塩温泉をチェックアウトして、会津大仏を見物した後、ガソリンスタンドで洗車をしよう、と決める。ガソリンの給油は、西山温泉を出たあとに行ったのだが、ガソリンの料金が、自宅周辺(当時140円代前半)よりも約十円以上高いのは、そういう相場…

プラセボと会津大仏

五月六日朝。宿の食事は朝八時から大広間で。本館の大広間とは別の別館の大広間にて。 朝風呂も、朝岩盤浴もせず、起床後部屋で豆乳を入れた紅茶を飲んでから、広間に行く。 そうそう。豆乳といえば、旅行中持ち歩いている紙パック入りの200ml入り豆乳を、車…